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観る前に聴けば映画『アトミック・ブロンド』が倍楽しめる80年代洋楽集

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シャーリーズ・セロン主演のハードコアなアクション映画『アトミック・ブロンド』。1989年のベルリン崩壊前後を背景に、スパイ達の活躍を描いた映画。予告編で使われるNew Orderの「Blue Monday」(83年版)が印象的だが、本編収録曲も当時流行った曲ばかり。作中で流れる曲が、ただの映画の背景音楽ではなく、「映画作中の人がシーンの最中に聴いている音楽」となっているところも面白い。 時代背景や音楽を知らなくても楽しめる映画だが、 前回紹介した映画『ベイビー・ドライバー』と同じく 、使われる楽曲を知っているとさらに楽しめるはず。まずは予告編から。 動画は Universal Pictures より。 なお、映画音楽はタイラー・ベイツ(Tyler Bates)が担当。本作監督のデヴィッド・リーチ(David Leitch)の前作である『ジョン・ウィック』、ジェームズ・ガン(James Gunn)監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや『スリザー』などでも音楽を担当している他、ザック・スナイダー(Zack Snyder)監督作品『ドーン・オブ・ザ・デッド』、『300』、そして本作と同じく80年代の名曲がたくさん流れる『ウォッチメン』でも音楽を担当している。 紹介楽曲 ・New Order・Health -「Blue Monday」 ・Depeche Mode -「Behind the Wheel」 ・Queen & David Bowie -「Under Pressure」 ・David Bowie -「Cat People (Putting Out the Fire)」 ・Peter Schilling -「Major Tom (Völlig Losgelöst)」 ・Nena・Kaleida -「99 Luftballons」 ・George Michael -「Father Figure」 ・After the Fire・Falco -「Der Commissar」 ・Siouxsie and the Banshees -「Cities in Dust」 ・Re-Flex -「The Politics of Dancing」 ・Marilyn Manson & Tyler Bates

音楽ファン必見、映画『ベイビー・ドライバー』を観る前に聴いておくべき曲&元ネタ紹介!

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日本では8月19日公開予定の映画『ベイビー・ドライバー』、一足お先にフィンランドで観てきました。 映画としては「歌わないミュージカル」といっても良いほどに、使用される楽曲と映像とが深く関連づけられた作品ともなっています。テレビシリーズ『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』、映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホットファズ』などで知られるエドガー・ライト監督は、非常にテンポ良く映像をカットする作風でも知られているんですが、それが極まった感じの作品でした。ただ、作品の内容的にはある意味「大作映画っぽい」感じで、ライト監督の持つ趣味性とか毒とかが抜かれた大味になった感も否めませんが、それでも爽快感溢れる素晴らしい娯楽作品であることには変わりありません。それにこれから他のエドガー・ライト作品を観るという方にはうってつけの作品だと思います。 まずは予告編をご覧ください。予告編にも何種類かありますが、この映画を一番よく表しているのは多分この「Tequila」予告編! 動画は Sony Pictures Entertainment より。 そんな『ベイビー・ドライバー』で、主人公が常にiPodで聴いている音楽も作品の一つのキャラクターであるといえます。今回はそんな本作の音楽や元ネタになった曲をご紹介。映画公開前にこれらの曲を知っておくと、さらに映画が楽しめること請け合いです。各曲の紹介には各アーティストのアルバムなどもご紹介している他、最後には今回紹介した全曲が収録された映画のアルバム『Baby Driver (Music From The Motion Picture)』も掲載しています。 Jon Spencer Blues Explosion(アメリカ)によるノリノリの「Bellbottoms」。 動画は ripoffrecords1 より。映画冒頭の強盗で使われるノリノリの曲です。 印象的な出だしは誰もが聴いたことのあるBob & Earl(アメリカ)の「Harlem Shuffle」。音楽にあわせてコーヒーを買いに行くベイビーの聴いている曲。ある意味映画が一番ミュージカル的な瞬間を飾るシーンで使われた曲です。 動画は dalkey130388 より。 The Damned(イングラン

ヨーロッパでも人気になりつつあるフィンランドの若き歌姫Alma

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抜群の歌唱力と奇抜な髪の色、1996年生まれ、21歳のAlma。フィンランドのKuopio出身で、元々はフィンランド版「Idols」(「アメリカンアイドル」、と同じフランチャイズのフィンランド版)に2013年に出場し、そのときは5位で脱落した。 その後にフィンランドのラッパーSini Sabotageの「Muuta ku mä」にfeatされた。 動画は sinisabotage より。 同年Almaは「Karma」を発表。フィンランドのチャートで5位、スウェーデンのチャートでも100位を 記録 。 動画は Alma より。 動画は cyberalmaVEVO より。 こちらは「Dye My Hair」、フィンランドのチャートで8位、ドイツで25位、オーストリアで26位 となった 。 「Karma」、「Dye My Hair」はEP『Dye My Hair』に収録されている。 そして2017年「Chasing Highs」を発表。 動画は cyberalmaVEVO より。 この「Chasing Highs」はイギリスのチャートで28位に入ったことでフィンランドでも知られる。でも Wikipediaを見る限り では、フィンランドでの10位は当然としても、チェコで15位、ドイツで17位、オーストリアで22位、スコットランドで23位と他の地域でも人気なのだが、周りのフィンランド人たちからよく耳にするのは「イギリスでチャート入りした」ことばかりだ。それだけフィンランドにおけるイギリスのイメージ(ポップカルチャーにおけるイメージ)が大きな存在であると言うことか。 Almaは他にもFelix Jaehn(ドイツのDJ/プロデューサー)やSub Focus(イングランドのDJ/プロデューサー)、そしてMartin Solveig(フランスのDJ/プロデューサー、なんと 2009年に彼に関する記事を当ブログで書いていた !) Martin Solveig feat Alma、「All Stars」はフランスのチャートで32位 を記録 。 動画は MartinSolveigVEVO より。 ちなみにこのAlma、先日行われたHelsinki Prideでも車上から歌を披露してい

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の予告編のあの曲は?

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『スパイ大作戦』の映画版シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の予告編に印象的に使用されている曲をご紹介。 この曲「Ready or Not」はThe Fugees(アメリカ)というヒップホップグループによるもの。ラッパーのWyclef Jean、R&B歌手として有名なLauryn Hillなどがメンバー。 曲はUK Singlesで1位、アイルランドとフィンランドのチャートで2位、スウェーデンとオランダで3位となっている。 彼らのセカンドアルバム『The Score』に収録されている。 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』版の「Rogue Nation Mix」はこちら。 ( abcxyz )

フィンランドのポップグループ Aikakone

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1995年から1998年に活動した後、2001年から2003年まで活動、一時活動停止時期を挟んで2008年から活動再開している。 95年にはEmmaアワードで新人賞を受賞、同年Radiomafiaの投票で選ばれるベスト・バンド・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。 アルバムは95年に『Tähtikaaren Taa』、96年『Toiseen maailmaan』、98年『Maa』、そして01年『Hear Me Now』を出している他、2010年には『Vuosisadan rakkaustarina』を出している。 95年の『Tähtikaaren Taa』から、チャート2位を記録した「Odota」をどうぞ: こちらは『Toiseen maailmaan』から、チャート4位を記録した「Neiti Groove」のライブ版 そして『Greatest Hits』収録の「Anna Mun Bailaa (99 Remix)」 Aikakoneというバンド名の意味は 姉妹ブログ『空耳フィンランド語』でどうぞ 。 ( abcxyz )

ブロムカンプ新作『チャッピー』の予告編に出てくるあの人達は…南アフリカのレイヴ・ラッパーのDie Antwoordたち!

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『第9地区』、『エリジウム』などの監督として知られるニール・ブロムカンプ監督と、両ブロムカンプ作品や『マレフィセント』で知られるシャールト・コプリーが主演ロボット役、そして南アフリカのラップ・レイブグループDie Antwoordの二人が本人役(!)で登場する映画だ。他にも『スラムドッグ・ミリオネア』のデーヴ・パテールやヒュー・ジャックマン、シガニー・ウィーバーなどの有名ドコロもでるようだ。 これまで『第9地区』、『エリジウム』、両SF作品を通して経済格差や人種差別問題を描いているブロムカンプ監督。今回は人工知能で自我を得たロボットを主人公に、『第9地区』と同じく監督の出身国である南アフリカで撮影されている。どんな作品になるのか非常に楽しみだ。映画については Kotaku Japan でも多少書かれているのでそちらも参照あれ。 この予告編を見る限り準主役的な役回りのDie Antwoordメンバーたちのことももっと知っていた方が作品を楽しめるだろう。なので今回はDie Antwoordについて軽くご紹介。 Die Antwoordはそれまでにもラッパーとして活躍していたリードラッパーNinja(Watkin Tudor Jones)と、もう一人のラッパーYolandi Vi$$er(Yolandi Visser)そして DJ Hi-Tek。彼らのラップは アフリカーンス語 や コサ語 、英語などを交えて歌われる。この内少なくともNinjaとYolandiが映画『チャッピー』に出演するようだ。 Die Antwoordの音楽/ヴィジュアルスタイルは「Zef・カルチャー」という南アフリカの白人労働者階級のスタイルを取り入れたものだそう。実際にミュージックビデオを見ていただくとその言わんとするところがわかりやすいだろう。 2012年リリースのセカンド・アルバム『Ten$ion』から「Baby's On Fire」を見てみよう。 『Ten$ion』はUSビルボードのHeatseekersアルバムランキングで2位を記録している。 2009年に『$O$』をオンラインで無料リリースしていたが、後にInterscope Recordsと契約し、そちらから再リリース。 こちらは『$0$』から「Enter the

James Blake(イングランド) 『Overgrown』メランコリックでロマンチックなメロディーのトリップ・ホップ/ポスト・ダブステップ

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イングランドのJames Blakeによるセカンド・アルバム『Overgrown』。 私は音楽のジャンルに疎いが、どうやらトリップ・ホップというジャンルが好きなようだ。だけれども、 Tricky (イングランド)のヴォーカルにはロマンチックさが足りないし、 Portishead (イングランド)も陰鬱すぎ、 Airlock (ベルギー)はわざとらしすぎるスクラッチ音が癪に障る。そんな風に感じていた私のツボにピッタリはまったのがこの『Overgrown』。 アルバム収録曲の出だしを初めて聴いた時から虜になったし、何度聴いても聴き止めることができないほど、このアルバムに泥酔してしまった。 アルバムタイトル曲「Overgrown」歌声にザラついたエフェクトをかけていたりするところも、後述の「Take A Fall For Me」のスタイルも、Trickyを思いおこさせるのだけれども、陰鬱さが強調されたTrickyのヴォーカルやそのともすれば雑多な印象も受けるメロディーとは違い、James Blakeのものは雰囲気たっぷりでロマンチック。 「Take A Fall For Me」には、ウータン・クランでの活動のほか、『ゴースト・ドッグ』、『キル・ビル』などの映画音楽や『アフロサムライ』でも音楽を担当していることでも有名なラッパーRZA(アメリカ)がfeatされている。RZAの歌声と、曲のメロディー、ところどころ入る女性の(様に加工された)声、それらが全体的にTricky的な雰囲気を醸し出してはいるが、James Blakeの歌声が救いとなっている。 (ちなみにTrickyの楽曲の女性ヴォーカルは Martina Topley Bird 。ソロでも活動している。) こちらは「Retrograde」のミュージックビデオ。 アルバム『Orvergrown』はオーストラリアダンスアルバム・チャートや、USダンス/エレクトロニックアルバム・チャートで1位、デンマークアルバム・チャートで2位となったほか、2013年の マーキュリー賞 アルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞している。