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2014年6月24日火曜日

Lana Del Rey(アメリカ)『Ultraviolence』 Deluxe Edition 前作とは少し違う、より大人びた世界観




けだるい歌い方を含めて、個人的にも思い出深い前作『Born To Die』から引き継がれたLana Del Reyっぽさは確かにそこにあるのだが、それと同時に『Born To Die』の時に存在した要素が無くなっているのも事実。前の感じを期待すると「あれ?」と思う方は多いだろうが、より大人っぽく落ち着いた味わいもあるアルバムとなっている。

アルバムトレーラーがかっこいいのでどうぞ。





前作の雰囲気に一番近いのはアルバムからのリードシングルともなっている「West Coast」か。





「Shades of Cool」は、もっとよくこのアルバム全体に漂う雰囲気に近いか。






アルバム中私が一番好きなのは「Pretty When You Cry」かもしれない。





好きなアメリカのバンドで8mmというのがあるのだけれども、そういう感じで好きかも。





逆に言えば『Born To Die』に存在したよりモダンなスパイスが存在しないがために、「なんかこういう感じの曲歌ってるインディーの人けっこういるよね」とも思えなくもない。ただ「こういう感じの曲」が好きな人には見逃せないアルバムだろう。


『Ultraviolence』収録曲の「Old Money」は、1968年の映画『ロミオとジュリエット』(オリビア・ハッセーが出てるやつ)のテーマソングとしても有名で、主題歌「What Is a Youth」(劇中ではGlen Westonが歌う)や、Andy Williams(アメリカ)「A Time for Us」としても有名な曲に似ている。この映画により、作曲のNino Rota(イタリア)はゴールデングローブ賞作曲賞を受賞している。











アルバム発売前からLana Del Reyが「アルバムには「Black Beauty」という曲が入る」と話していたその「Black Beauty」という曲はDeluxe Editionのボーナス曲扱いとなっている。




今から前作『Born To Die』を購入される方は、「Blue Velvet」のカバーも収録されている『Born To Die - Paradise Edition』をどうぞ。

また、Del Reyの「National Anthem」、「Ride」などのミュージックビデオを監督しているAnthony Mandler監督が監督した、Lana Del Rey脚本/主演/音楽担当の27分の短編映画『Tropico』には『Paradise』からの3曲が劇中に使用されている。一応YouTubeの公式チャンネルに本編が上がっているようではあるが、日本からは見ることができない。一応予告編は見れるのでどうぞ。










またAnthony Mandler監督は、読売新聞初の外国人記者となったJake Adelstein / ジェイク・エーデルスタイン(暴力団絡みで脅迫を受け退社し警察の保護下にあるそうだ)の回顧録『Tokyo Vice』の映画版を監督するようだ。

2014年6月7日土曜日

国際色豊かなメンバーによるエレクトロ・ロックバンド FABL(デンマーク)

今回紹介するFABLはデンマーク第2の都市であるオーフス生まれのバンド。FABLは英語でいうところのFable、寓話という意味(バンド名がそこから来ているかどうかはしらないけど)。

ボーカルのスリランカ系デンマーク人のJonas Kristensen、シンセ担当のデンマーク人Jeppe Schmidt、そしてドラム担当で、15歳になるまで金沢に住んでいたという日本とデンマークのハーフのAki Shiraishi Bech。この国際色豊かなバックグラウンドを持つ3人によるバンドだ。

メンバーたちそれぞれの音楽的背景/インスピレーションも幅広く、Jonasは黒人音楽・エレクトロニカ・サイケデリック、Jeppeはエレクトロニカ・ポップ・ダンス、Akiはロック・エレクトロニカ・メタル、と様々。そのためAkiによれば、「曲作りはかなり大変」だそうだが、「そのおかげでバンドの『ジャンル』ではなく『スタイル』として、新しいものを作っている」という思いがあるそうだ。ただ、3人とも共通してエレクトロニカを挙げているので、それが求心力となっているのは間違いないようで、「エレクトロニカとポップ・ロックを織り交ぜた新しい音楽を目指している」とのこと。

そんな彼らが今5月にリリースした「As the fame calls」は、デンマークエレクトロシーンの重鎮VETO*のフロントマンTroels Abrahamsenがプロデュースしているそうだ。早速そのミュージックビデオを見てみよう。
*VETOの曲「You Are A Knife」はアメリカのテレビ番組『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』シーズン4内のエピソードで使用されていたりもする。




(この曲が気に入った方は、もしかしたらManboy(フィンランド)の「How it Hurts」とかも好きかもしれない。)


「As the fame calls」はiTunesからも視聴購入可能。




Akiがデンマークに引っ越したのは7年前。音楽や音響に興味があった彼は、音楽学校Den Rytmiske højskoleで音響を専攻。そこでJeppeと出会う。JeppとJonasの二人は、音楽が盛んなスキーヴェという街で育っており、Aki曰く「音楽的センスがよく、音楽に対してアブノーマルで挑戦的」だったそう。そんな彼らに共感を覚えたAkiは、Jeppeが元々始めようとしていたバンドプロジェクトであるFABLにドラマーとして入らないかと尋ねられた時に「NOとは言えなかった」そう。Jonasの「太く特徴的なボーカルに今でも惚れている」とも語っている。

昨年2013年にリリースしたEP『Libra』から、FABLメンバーたちの姿も見ることのできる「Confused」のミュージックビデオも見てみよう。





EP『Libra』の楽曲もiTunesで視聴購入できる。




FABLの全アートワークとバンドロゴに見て取れる「鳥」は、バンド結成時に作った曲に由来するものだそう。彼らがライブで使用しているマスクやミュージックビデオにも出てくるマスクにも使われている。

こちらはEP『Strange Voids』から、鳥マスクに追い掛け回される「Hypocrite」のミュージックビデオ。





EP『Strange Voids』もiTunesで販売されている。




もうひとつ、『Strange Voids』からのシングル「Maybe We All」もどうぞ。





彼らの楽曲は、FABLのSoundCloudページからも聞くことができる。FacebookまたiTunesではEPの他にシングルも販売しているので、気になる方は試聴購入あれ。


Maybe We All - Single


Act - Single




最後にFABLメンバーの皆さんから当ブログ読者の皆様へメッセージを頂いたのでお読みください。


FABLは三人それぞれの異なった音楽的、文化的背景を生かし今のエレクトロニクス・ポップ・ロックに新しい対して新しいアプローチをする事を目指すバンドです。ぜひFABLの音楽を聴いて、その新鮮さとバンドとしてのエネルギーを感じてもらえる事を願っています。バンド自身、最高のライブバンドと自負しているので、いつか日本で僕らの音楽を聴いてくださる皆さんにライブでお会いできるよう日本での口コミやサポートをして頂けると幸いです。

-- FABL, Jonas Kristensen, Jeppe Schmidt Nielsen, Aki Shiraishi Bech


またAkiは「ステージ演出と、ステージ上のエネルギーは一回体験すると忘れられない物だと思います」とも語っている。動画で見たってその体験を伝えることができないのは言わずもがなだが、彼らの力強いライブの様子も貼っておこう。曲は『Libra』収録の「An Artist」。





デンマークに行かれる方は彼らのライブ予定も要チェックだ(FABL公式サイトの「Concerts」にライブ予定が載っている他、Facebookページにも掲載されている)。今後の活躍は勿論のこと、来日してライブしてくれる日が来ることにも期待したい。

2014年6月2日月曜日

Robyn(スウェーデン)とRöyksopp(ノルウェー)のコラボミニアルバム『Do It Again』

「Röyksopp feat Robynとも、Robynプロデュースby Röyksoppとも違う、全く新しい『コラボレーション』」とか。今年2014年、このミニアルバムとともに「『Do It Again』ツアー」をするスウェーデンのRobynと、ノルウェーのRöyksopp。どちらも私のお気に入りだ。彼らはRöyksoppのアルバム『Junior』でも「The Girl and the Robot」でコラボしており、当ブログでも取り上げたし、Robynの『Body Talk Pt.1』『Body Talk』に収録の「None of Dem」はRöyksoppをfeatしている曲だ。

Robynって誰だ?フィンランドの男性アーティスト?」なんて思った方は、それはロビン違いなので当ブログの「Robyn(スウェーデン)まとめ」や「最高にかっこいいRobyn(スウェーデン)「Call Your Girlfriend」」をお読みあれ。

見ていたら車酔いに似た気分になってきた「Sayit」はこちら:





上のYouTubeビデオのタイトルに「H&M Life」とあるのは、スウェーデンの低価格アパレルブランドH&Mのポップカルチャーとかそういうのの情報を載せているサイト「H&M Life」で特別先行公開されたから。日本の「H&M Life」でもちゃんと公開されている他、日本語でインタビューも読めるので、そちらもどうぞ。

アルバムタイトルともなっている「Do It Again」のBBC Radio1で放送されたバージョンが、Do It Again公式サイトからリンクされていたのでそれもこちらに貼っておこう:




ミニアルバム『Do It Again』は、5曲収録している。ツアーはスペインから始まり、あとは北米と他のヨーロッパ地域となっている。すでにUK Indieアルバム・チャートとノルウェーのアルバム・チャートでは3位を記録しているようだ。





日本では、デジタルダウンロード版は5月26日発売だが、Amazon.co.jpでは、カバーも価格も発売日も違う2枚の輸入盤CDが掲載されており、どちらも6月に入ってからの発売となっている。

こっちは6月10日発売となっているもの:




こっちは6月24日発売になっている: