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フィンランドのアカペラバンド、Club for Fiveが送る「きよしこの夜 / Jouluyö, juhlayö」

「キリスト教でもないのにクリスマスを祝ったりするのはおかしいし、あまりにも商業化されたそれを信仰なしに楽しむことは(日本ではすでにそれがある種の「伝統/文化」となりつつあるのもわかるのだが)、その宗教を信じる人にとっては失礼なことだろう。」という立ち位置から、クリスマスその他の宗教行事云々からは距離を置くようにしているのだが、最近フィンランド語版の「きよしこの夜」こと「Jouluyö, juhlayö」を毎日聴く機会に巡りあった。のでご紹介。2001年から活躍するフィンランドのアカペラバンド、Club for Five版。 彼等は今年2013年にクリスマスアルバム『Joulua』を出しているが、この中には「Jouluyö, juhlayö」は残念ながら入っていない。フィンランドチャートで15位を記録しているようだ。アルバムから「Maa on niin kaunis」(日本語だと「イェス君は いとうるわし」、英語だと「Fairest Lord Jesus」、ドイツ語だと「Schönster Herr Jesu」)をどうぞ。   2006年のセカンド・アルバム『Uni』はフィンランドのチャートで7位を記録。   2010年にはライブ盤アルバム『In Concert - You're the Voice』も出している。  

Lorde(ニュージーランド) - Royals

若干16歳のニュージーランドはオークランド出身の女性シンガーソングライターLorde。 彼女のファーストシングル「Royals」はニュージーランドTop 40ランキングで初登場1位、米Billboard Hot 100でも1位となった。ニュージーランドのソロアーティストとしてアメリカでランキング1位となったのは彼女が初めて。母親は詩人で、子供の頃から多くの本に囲まれていたそうで、幼少期は音楽よりも本のほうが大きな存在 だったようだ 。 ポップソングやギャングスターソング、そのミュージックビデオとかで見られるような金とかダイヤモンド、ジェット機や金の鎖に繋がれた虎とかは要らない。私たちは王族じゃないし、私たちの血筋じゃない。そういう贅沢は私たち向きじゃない。あなたの支配者にならせて、クイーンビーと呼んでいいわ。ベイビー、私が支配する。そんなファンタジーに生きさせて…みたいな曲。 物質的な豊かさを求めないあたりが若者の共感を呼び(それとも恋愛関係においての支配力を歌ったところが、だろうか)、大ヒットとなったようだ。アメリカのSelena Gomezにライブツアー中にカバーされたりもしている。 US版のミュージックビデオを見てみよう。

ラッパーとペンキと元気まみれ、「フィンランドのジャスティン・ビーバー」ことRobinの新曲「Boom Kah」

Robin の新曲と言っても、アメリカのRobin Thickの物議をかもした「Blurred Lines」のことではない。「初代フィンランドのジャスティン・ビーバー」(*)こと、デビュー当時13歳、 「Frontside Ollie」で一世を風靡したRobin の新曲「Boom Kah」だ。今年発売されたアルバム『Boom Kah』からアルバムタイトル曲でもある「 Boom Kah 」をどうぞ。 *?もう若いポップアーティストをJustin Beiberと形容するのは時代遅れかも知れないが、 2代目が居るとすればIsac Elliot か。彼は楽曲が優れているからその形容詞は相応しくないが。 すっかり成長してしまった感のあるRobinが送る「Boom Kah」、そのミュージックビデオにはフィンランドのラッパーやヒップホッパーたちがゲスト出演している。すでにフィンランドのチャートで4位になっている元気の出る曲、まずはお聞きあれ。 ガジェット系姉妹ブログで紹介した Beats By Dr. DreのStudioシリーズのカラーバリエーションモデルのCM のようにペンキをぶっかけられたり、Robinと非常によく似たアーティスト名で混乱する(人などいないだろうが)当ブログでも大プッシュ スウェーデンのRobynみたく 、ペンキをぶっかけられたり口から何らかの液体を放出したりしている。 フィンランドのラッパーElastinenと、ヒップホッパーBrädiも出てる。FeatされているのはフィンランドのラッパーMikael Gabrielと、ラッパー/ヒップホップアーティストのUniikki。 残念ながら、今のところはAmazonでもiTunesでも販売されていないようだ。しょうがないので、「Boom Kah」に出てきたフィンランドのラッパーやヒップホッパーたちをご紹介しよう。

TehosekoitiとLaura Närhi(フィンランド)、「Hetken tie on kevyt」聴き比べ

空耳曲「玉を取った」で紹介 したLaura Närhiが、Tehosekoiti(フィンランド)の名曲「Hetken tie on kevyt」を歌っていたので、両バージョンをご紹介。 このLaura Närhi版は、2011年にシングルチャート1位、ラジオチャート4位を記録している。また、2012年の映画『Vuosaari』のテーマ曲ともなっており、ミュージックビデオには映画本編からのシーンも使われている。Laura Närhi版のシングルはiTunesストアで扱っている。 オリジナル版を歌ったTehosekoitiは、1991年から2004年まで活動していたロックバンド。2009年に再結成をしたが長くは続かなかったようだ。彼らによる「Hetken tie on kevyt」を聴いてみよう。 Tehosekoitiによるこのオリジナル曲を私が最初に聴いたのは2011年頃だったか。何について歌っているのかはさっぱりわからなかったが、その歌い方とメロディーに魅了されてすぐに曲を買った。 一度聴いただけで好きになったこの曲だが、後に曲中に「Kirsikankukat japanin」(日本の桜)と歌っているところがある事を知った。もしかしたら日本人の感性に訴えかける要素が曲中に存在し、気付かずに好きになっていたのかもしれない。 Tehosekoiti版は『Golden Greats』に収録されている。 ちなみにこちらが映画『Vuosaari』の予告編だ。 ----- 予告編に使われているのはRobbie Williams(イングランド)の「Feel」。 ミュージックビデオ には『ブレードランナー』や『キル・ビル』でもおなじみのダリル・ハンナも出演している。 ----- 最後にTehosekoitiのライブ版もどうぞ。

時代を超え受け継がれる名曲:69年の時を越え歌い継がれる「Kaksi kitaraa」 :追記あり

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古くは1948年のHenry Theel(1917-1989)による版も見つけることができるこの曲「Kaksi kitaraa」(曲タイトルの意味は姉妹ブログの投稿 「kaksi kitaraa 隠し着たら?」 をご参照あれ)。 美貌のフィンランド人歌手Eila Pellinen(1938-1977)によるこれもまた素敵な1958年バージョンもお楽しみあれ。 個人的にはHenry Theel版が好きだが、フィンランドの少し年齢層の高い人たちに人気な音楽ジャンルRautalanka(= Iron wire / 鉄のワイヤー、エレクトリックギターを指している)スタイルで演奏されたバージョンも聞いてみよう。Topi Sorsakoski & Agentsによる演奏版、2007年のライブバージョンだ。 Amazon / iTunesではEila版や Tapani Perttu(1940 -)版も試聴購入可能だ。 追記:友達が1938年に録音されたDallape Orkesteri版を教えてくれた!この曲は元々はロシア民謡だそうだ。

「狐はなんと鳴く?」この曲素敵かも…なんて思ったら大爆笑の渦に Ylvis(ノルウェー) - The Fox *日本語訳つき

出だしからしていかにもなヨーロッパ風のポップソング。歌詞を聴いていなかったらサビ部分が訪れるまで出来のいい曲(スウェーデンのBWOっぽい曲調とも言えるかもしれない)かと思ったらコメディーソングだったという素敵な曲がノルウェーから登場した。ノルウェーのテレビトークショー「YLVIS」が生み出し、現在バイラル化しつつありアメリカでも人気が出てきたという「The Fox」を聴いてみよう。 「パーティーアニマル」とかけているのだろうか、動物に仮装した人々がパーティーをしている出だしから始まる。歌詞の前半は動物の鳴き声ネタであり、またシンプルな英語で歌われていることもあるので英語の勉強にも良いだろう。 せっかくなので適当日本語訳も: 犬はWoofと鳴き、猫はMeowと鳴く、鳥はTweet(さえずり)、ネズミはSqueak(金切り声を上げる *動画中字幕では"squeek"となっている)。牛はMoo、カエルはcroak、そしてゾウはToot。アヒルはQuack、魚はBlub(ブクブク)、アシカはOw ow ow。 でもひとつだけ、だれも知らない音がある…狐はなんと鳴く!? --変な鳴き声の数々-- 大きな青い眼、尖った鼻、ネズミを追いかけ、穴を掘る。小さなその足、丘を登り、急に立ち止まるキミ。キミの毛は赤く、とても美しい。その姿はまるで天使が変装した姿。でももしキミが、フレンドリーな馬に出会ったら、キミはモールス信号(Morse)でお話するの?どうやってその馬(Horse)とお話するの?狐はなんと鳴く!? --変な鳴き声の数々-- 狐の秘密。太古からのミステリー。森深くに隠れていることを、僕は知っている。キミはなんて鳴くの?それを僕達が知る日は来るのか?それはずっとミステリーのまま。なんて鳴くの?キミは僕の守護天使。森のなかに隠れている。キミの音はどんな音?僕等が知る日は来るの?僕は知りたいよ。 AmazonやiTunesで試聴/購入可能となっているので、ハマっちゃった方はどうぞ:

有名コメディアンがメンバーを演じて熱い口づけまで…?Mumford & Sons(イングランド) - Hopeless Wanderer

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腰の振りっぷりにも注目。 イングランドのインディーフォークバンド、Mumford & Sonsのアルバム『Babel』からの最新シングル、「Hopeless Wanderer」のビデオをご紹介。 Mumford & Sonsのメンバーに変わって出演しているコメディアンたちは: ・Jason Bateman(ジェイソン・ベイトマン):テレビシリーズ『アレステッド・ディベロプメント』、映画『宇宙人ポール』など ・Will Forte(ウィル・フォルテ):SNLからスピンオフした『冒険野郎マクガイバー』のパロディー映画『ほぼ冒険野郎 マクグルーバー』、テレビシリーズ『30 ROCK/サーティー・ロック』など ・Ed Helms(エド・ヘルムズ):映画『ハングオーバー』シリーズ、テレビシリーズでアメリカ版の『ザ・オフィス』など ・Jason Sudeikis(ジェイソン・サダイキス):テレビシリーズ『30 ROCK/サーティー・ロック』、映画『モンスター上司』(ジェイソン・ベイトマンも出ている)など そしてこちらがミュージックビデオだ。 「Hopeless Wanderer」収録のアルバム『Babel』はAmazonでもiTunesでも販売している。 ライブCD付き2枚組のデラックス・エディションも購入できる。

弱冠12歳のフィンランドの美少年シンガー Isac Elliot - New Way Home

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美少年とか言った言葉に反応する層を狙ったタイトルにしてるけど、 Robin(フィンランド) に続き(?)出てきた若年シンガーIsac Elliot。2000年12月生まれの彼は元々少年合唱団Cantones Minoresで歌っていたそうで、ミュージカルなんかにも出ているそうだ。今回紹介するのは彼のファーストアルバムから、今年2月にリリースされたファーストシングル「New Way Home」と、それに続くセカンドシングル「First Kiss」。 まずはフィンランドチャートで1位を記録した「New Way Home」をどうぞ。 フィンランドの友達は「ラジオで流れているのを聴いたときは、アメリカの女性シンガーか何かかと思った」なんて言っていたが、確かに、 La Roux (イングランド、女性ボーカル)とか言っても違和感ないかも。 ファーストアルバム『Wake Up World』は2013年5月にリリースされ、こちらもフィンランド・アルバム・チャートで1位を記録している。 残念ながらAmazonでもiTunesでも扱ってはいないのだが、 iTunesにも Amazonにも Isac Elliotのアーティストページらしきものはすでに存在するので、もしかしたらしばらくすれば販売してくれるのかもしれない。 こちらはセカンドシングルの「First Kiss」:

ディズニーが現在開発中のゲーム『Disney Infinity』のCMにNeroの「Me and You」

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オープンワールドで、好きなディズニーキャラたちと、モノを作ったり壊したりして遊べるゲームだ。詳細は Kotaku Japan でどうぞ。 その作品のトレーラー中には使用されているのは このブログでも以前取り上げた Nero(イングランド)の「Me and You」。事前に曲を聞いたことのある方は、ディズニーの子供向けゲームにこの曲が合うか疑問を抱くかも知れないが、まあまずはご覧あれ。 「Me and You」のミュージックビデオ自体(下のもの)、ゲームの中に入り込んじゃうというもので、映画『トロン』に似たストーリーとなっている。そして『Disney Infinity』の方にも『トロン』のキャラクターが出てくるという話だ。 曲は『Welcome Reality+』に収録されている。この「+」がついた『Welcome Reality』は、 このブログでも以前取り上げた 同名アルバムに、昨年10月にリリースされたシングル「Won't You (Be There)」などが追加収録されているものなので、どうせ買うなら「+」のついた方をどうぞ。