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7月, 2011の投稿を表示しています

Manboy(フィンランド)- 「How it Hurts」

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フィンランドの音楽チャンネルでやってて「おおっ」と思ったのでご紹介。ビデオではフィンランドの文化が垣間見えたりするのも面白いので、まずはビデオをどうぞ。 (この曲が気に入った方は、 FABL(デンマーク)の「As the fame calls」 も気にいるかもしれない) 女性たちが森で頭にかぶっているのはラップランド*の伝統衣装の帽子。 *ラップランド:フィンランドでいうとの上の方、他スウェーデン、ノルウェー、ロシアにまたがる地域。詳しくはWikipedia「 ラップランド 」参照のこと。 部屋に立てかけられていたり、片方の女性が持ち出していたりするバット状のものは、「フィンランド式野球」とも言えるかもしれない「ペサパッロ」(Pesäpallo /pesä=ベース pallo=ボール)に用いられるバット。詳しくはWikipedia「 ペサパッロ 」参照のこと。 しばらくして画面に登場する変わった形の銀色の塊は、フィンランドで大晦日に行う占いによってできた物。ただ単に「Valaa Tinaa」(英語だと Tin casting、錫鋳造)と言われるこの占いでは、馬蹄型の錫(すず)を鍋で溶かし、溶けた錫を水の中に流し入れ、(ビデオの中でやっているように)できた物をライトに当てその影を見ることで新たな年の運勢を占うというものである。 レズビアンっぽさを匂わせるビデオとなっているが、Manboyメンバーたちはヘルシンキで行われた同性愛者のためのイベント「Helsinki Pride Rocks」でライブ演奏を行ったりもしている。 Manboyはフィンランドのポリ(Pori)で結成された3人組のバンド。2001年にはアルバム『Stretch Your Religion』を発表、2004年にはフィンランドアルバムチャートトップ20入りを果たした『Blame The World』、続き2006年には『Majestic』をリリース。2007年には同性愛者間からの人気も高いPlacebo(イングランド)ヨーロッパツアーのオープニングアクトを務めている。その後2009年には4枚目のアルバム『Deus Protector Noster』をリリースしている。今回紹介の「How it Hurts」は今年2月にリリースされたばかりの5枚目のアルバム『Somet

Nero(イングランド)ファーストアルバム『Welcome Reality』からのシングル集

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つい先程Neroの「Promises」を ご紹介した ばかりだが、肝心のNero自体の紹介をしていなかったのでこちらでご紹介。 Neroはロンドン出身、Daniel StephensとJoe Rayからなるダブステップ/エレクロニックデュオ。彼らの楽曲で主にヴォーカルとして歌っているのはAlana Watson。BBCからは「サウンド・オブ・2011」にノミネートされている。Neroは2008年に「This Way」をリリース。2010年にはデジタルミュージックストアBeatportの「ベスト・ダブステップ・アクト」と、2009年リリースの「Act Like You Know」が「ベスト・ダブステップ・トラック」受賞している。「Act Like You Know」はiTunesから視聴/購入可能となっている> 『Welcome Reality』からのファーストシングルは、2010年4月にリリースされた「Innocence」。 「Innocence」シングルは「Electron」と共にダブルA面としてデジタルとヴィニールでリリースされている。「Innocence」は、UKシングルチャートでは168位だったものの、ダンスチャートでは16位、インデペンデントチャートでは11位だった。ミュージックビデオはほとんど日本のOVA『電脳都市OEDO808』からの映像で構成されている。俗にいうAVM(アニメ・ミュージック・ビデオ)みたいな物をそのままミュージックビデオにしたわけだ。 「Innocence」シングルはiTunesで以前購入できたはずだが、今ではできなくなっているようだ。この記事最後に「Innocence」収録のアルバムへの試聴購入リンクをおいているのでそちらをご確認あれ。 2011年1月リリースの公式セカンドシングル「Me & You」。 ミュージックビデオでは『ベア・ナックルIII』と『アウトラン2019』を合わせたようなアーケードゲームをプレイする若者が描かれている。「Me & You」はBBC Radio 1の「Aリスト」入を果たしている。「Me & You」もデジタルと12インチヴィニールでのリリース。リリースと同時にシングルチャートで15位を記録、11位まで上り詰めている。UKダンスチャートで

Nero(イングランド)- Promises

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先月ラジオで一度だけ聴いて気になっていたのを、数日前に偶然YouTubeで発見した。 その曲はNeroの「Promises」。Neroから今年8月1日にリリースされるファーストアルバム『Welcome Reality』からの4つ目のシングルだ。「Promises」はUKでは8月5日からデジタル版シングルがリリースされる。シングルリリースが8月5日からなのでまだ購入する手立てがないのが残念だ。 Neroの紹介はまた今度にして、まずは「Promises」のミュージックビデオをお楽しみあれ。 気に入られた方は、Neroのアルバム『Welcome Reality+』に収録されているのでどうぞ。もっとNeroの他の曲も聴いてみたい方は当ブログの投稿「 Nero(イングランド)ファーストアルバム『Welcome Reality』からのシングル集 」もどうぞ。 ビデオは完全にディストピアもの。若い映画ファンはユアン・マクレガー主演の『アイランド』っぽいな、と思われるかもしれない。とても現代っぽく見えるが、このスタイル先駆けとなる『THX-1138』を『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカスが1971年に作っていたというのは今でも驚きだ。ディストピア物が好きな方は見逃せない作品、未見の方はまずトレーラーをどうぞ。 興味を持たれた方には映像特典として『THX-1138』の元となったルーカスの大学時代の作品『電子的迷宮 THX-1138 4EB』も付いてくるDVD/ブルーレイ版がおすすめ。 そういえばChicane(イングランド)の「Don't Give Up」feat Bryan Adams(カナダ)もディストピア系だ。 Chicane - Don't Give Up feat Bryan Adams はアルバム『Behind the Sun』に収録されている。 ディストピアものが好きな人には『リベリオン』もおすすめ。この監督がその次に放った『ウルトラヴァイオレット』はてんで駄目だったけど。

フィンランドのインディーデスメタル Coprofagi - Partyraptor EP

猫も杓子もメタル好きのフィンランドから、デスメタルバンドCoprofagiの『Partyraptor EP』をご紹介。ちなみにcoprofagiは食糞生物(例えば蠅とか)のこと。 『Partyraptor EP』の収録曲は以下の通り。 1. Intro Birth 2. The Law is a Fraud 3. Conjo Por Favor 4. Interlude Invasion of Jupperi Steppe! 5. PEDOSHREDDER 6. Culinaru Night 7. Outcry: The Death of the Raptor 8. Shitfeast 9. Cemetary urinal このうち「Conjo Por Favor」はデスパンク寄りの楽曲となっている。他はどれも気分が悪くなるような(褒め言葉)サウンドで、好きな人にはたまらないでしょう。一部の曲を聴くことができる彼らのマイスペースページは こちら ヴォーカルのJussi 696さんから日本の皆様へのメッセージを頂いたのでデスメタル好きなあなたはお読み下さいまし。 日本のオーディエンスへ: 最もシックでオリジナルなバンドは日本産だ。特に「Church Of Misery」、「BORIS」、「Corrupted」、そしてもちろん「Flower Travellin' Band」、他にもたくさん…。オレは日本の人がマジでファナティックだってとこが大好きだ。なにかヤルってときはとことんヤルってとこがな。 このCoprofagiのEPはファックオフとデスのミックスみたいなもんだ。それをやりたかったんだが、オレらのニヒル的(虚無的)なとこがマジで馬鹿っぽいものにしちまった。だからマジでEPをつくることにしたんだ。だがバンドメンバー全員ローライフなファッカーどもで、いつも騒いじゃステレオを大音量で鳴らしてる。今オレちょっと悪酔いしてんだけどよ。 日本は大好きだぜ。日本の女の子はゴッダム、グッドルッキングだぜ。日本の女の子と話ができるってなら何でもするぜ。日本に永久に万歳、ファックフィンランド、かき鳴らせCoprogfagi!! ちなみにチリのテクニカルデスメタルバンド Coprofago と名前は似ているが別物なので要注意。