Late Night Alumni(アメリカ) まとめ



可愛らしく、甘く囁き系の歌声にちょっとダンステイストが入ったアメリカのグループLate Night Alumniをご紹介。歌い方に好き嫌いが別れるところかもしれないが、Lykke Liの歌い方がいけるひと、好きな人はハマれるかもしれない。


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結成~ファーストアルバム『Empty Streets』


2003年、Finn Bjansonが数曲プロデュースした地方のクリスマスCDを聴き、Becky Jean Williamsの声に美しい声とスタイルに感銘を受け、「Empty Street」を作ることとなる。FinnはすでにKaskade(アメリカ)ことRyan Raddonと共に働いていたこともあり、Finn、Kaskade、BeckyでLate Night Alumniを結成。2004年にHed Kandiからフルアルバム制作のオファーを受ける。まだなにか足りないと感じていたFinnが、「一緒に働くきっかけを何年も探していた」というプロデューサー、John Hancock(命名はアメリカ独立宣言に署名したジョン・ハンコックから取られているとか)を加え、ファーストアルバム『Empty Streets』が完成する。発売の2005年はHed KandiがMinistry of Soundに買収された時期と重なったため、レーベルからのサポートは得られなかったものの、人気を博した。

シングル「Empty Streets」はUKでトップ10ラジオプレイに選ばれ、スペインでは1位を記録。トヨタのコンパクトカー、「iQ」のコマーシャルにも同曲が使われた。曲名通り、人通りも車通りもないストリートをiQで走り抜けるコマーシャルとなっている。その映画『ブレードランナー』にも似た偽物の日本の姿が癪にさわったから作成された…なんてわけではないだろうが、日本の電車から撮影されたものと思わしき美しい映像にあわせて「Empty Streets」が流れるものがあったのでどうぞ。





『Empty Streets』 こちらの版はレーベルが「Hed Kandi」となっている。


日本版タイトルは『レイト・ナイト・アラムナイ』となっている。右はiTunesでの視聴/購入用リンクだ。

iTunes版のレーベルは「Quiet City Records」となっているためかHed Kandi版とはジャケットもタイトルも違い、4曲曲数が多い。増えているのは(少なくともiTunes版だと)「Minutes」、「What If I Say Please」(セカンドアルバム収録同名曲と同じ曲。収録時間がこちらのほうが4秒長いが。)、「Empty Streets (Haji & Emanuel Remix)」、「I Knew You When (Chuck Love Remix)」となっている。


ちなみにシングル盤「Empty Streets」にはHaji & EmanuelリミックスKaskadeリミックスAuroraリミックス(もしくはAurora UK、彼らのアルバムかなり好き)らによるリミックスバージョンも収録されているそうだ。もっと他にもいろいろな人がリミックスしたバージョンが存在するが、一番人気でダウンロードされているのはTiestoの『In Search Of Sunrise』コンピ収録版(Haji & Emanuelリミックス)だとのことだ。

そしてなぜかこの版にはビデオも存在する(Seamus Haji Remixとの表記)。













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セカンドアルバム『Of Birds Bees Butterflies Etc』


続いて2009年11月にデジタルダウンロード版として登場したのがセカンドアルバム『Of Birds Bees Butterflies Etc』。ディスク版は2010年2月にUltra Recordsからリリースされている。ファーストシングルは「You Can Be The One」。私の購入したCD版には同曲のライブ版と、その様子が映されたビデオがついていた。それがこちらだ。

Late Night Alumni - You Can Be The One



ちなみに、Kaskadeの「4am」ではBeckyがリードボーカル、Finnがギターでの曲の収録模様が映されており、この曲のビデオと似た印象を与えている。

アルバムからのセカンドシングルは「Finally Found」。


Late Night Alumni -



他にもYouTubeではこのアルバムからの「Golden」のFinnとBeckyによるアコースティック版、





そしてJohnとBeckyによる「What's In a Name」のライブ版も見ることはできるが、どちらのバージョンもアルバムには残念ながら未収録だ。





日本では11月19日公開予定の映画『ラブ・アゲイン』(原題:Crazy, Stupid, Love.)には『Uncharted』と『You Can Be the One』が使用されている。

『Of Birds Bees Butterflies Etc』



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サードアルバム『Haunted』


『Haunted』は2011年2月発売。後述のドキュメンタリーの中では、メンバーたちが本アルバムとこれまでのアルバムとの違いを語っている。

最初のアルバムの頃、音楽でお金を儲けていなかった頃に戻りたい。2枚目ではインターネットでチャットしながらつくることが多かった。今回はみんなで集まってやりたかった。
セカンドアルバムではほとんどシンセサイザーでやり、意図的にダンスっぽくした。今回は最初のアルバムみたいに、ストリングスやギター、ピアノを使ってもっとオーガニックに、もうすこしダウンテンポに作った。

だそうである。タイトルの『Haunted』(取り憑かれた/つきまとわれている)は、現在の変化と格闘しつつも、ノスタルジアや過去の記憶に囚われるというところから来ているという。また、レコーディングが行われた場所(ソルトレイクシティのどこか)もタイトルに影響を与えたかもしれないとのことだ。アルバム収録曲から2曲ピックアップしたのでご視聴あり。


Late Night Alumni - Vixen



Late Night Alumni - Sustaining



前述のドキュメンタリー、「2 Days with Late Night Alumni」だが、『Haunted』ディスク版、iTunes版共に収録されている。8分程度のドキュメンタリーで、「This is Why」がレコーディングされていく様子が映し出されている。「This is Why」はこんな曲だ。


Late Night Alumni - This is Why






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おまけ

2008年には、Roger Sanchez(アメリカ)の名曲「Another Chance」をカバーしている。


Late Night Alumni - Another Chance (Kaskade Remix)



原曲は2001年にUKで1位、オランダで6位、ノルウェーで8位、デンマークで10位を記録している。

Roger Sanchezのオリジナル版はこちらに収録されている。



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ちなみにLate Night AlumniのボーカルBecky Jean Williamsは、Faded Paper Figures(アメリカ)のボーカルR. John Williamsの姉妹。Faded Paper Figuresもなかなかいい。

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