Lana Del Rey(アメリカ)『Ultraviolence』 Deluxe Edition 前作とは少し違う、より大人びた世界観




けだるい歌い方を含めて、個人的にも思い出深い前作『Born To Die』から引き継がれたLana Del Reyっぽさは確かにそこにあるのだが、それと同時に『Born To Die』の時に存在した要素が無くなっているのも事実。前の感じを期待すると「あれ?」と思う方は多いだろうが、より大人っぽく落ち着いた味わいもあるアルバムとなっている。

アルバムトレーラーがかっこいいのでどうぞ。





前作の雰囲気に一番近いのはアルバムからのリードシングルともなっている「West Coast」か。





「Shades of Cool」は、もっとよくこのアルバム全体に漂う雰囲気に近いか。






アルバム中私が一番好きなのは「Pretty When You Cry」かもしれない。





好きなアメリカのバンドで8mmというのがあるのだけれども、そういう感じで好きかも。





逆に言えば『Born To Die』に存在したよりモダンなスパイスが存在しないがために、「なんかこういう感じの曲歌ってるインディーの人けっこういるよね」とも思えなくもない。ただ「こういう感じの曲」が好きな人には見逃せないアルバムだろう。


『Ultraviolence』収録曲の「Old Money」は、1968年の映画『ロミオとジュリエット』(オリビア・ハッセーが出てるやつ)のテーマソングとしても有名で、主題歌「What Is a Youth」(劇中ではGlen Westonが歌う)や、Andy Williams(アメリカ)「A Time for Us」としても有名な曲に似ている。この映画により、作曲のNino Rota(イタリア)はゴールデングローブ賞作曲賞を受賞している。











アルバム発売前からLana Del Reyが「アルバムには「Black Beauty」という曲が入る」と話していたその「Black Beauty」という曲はDeluxe Editionのボーナス曲扱いとなっている。




今から前作『Born To Die』を購入される方は、「Blue Velvet」のカバーも収録されている『Born To Die - Paradise Edition』をどうぞ。

また、Del Reyの「National Anthem」、「Ride」などのミュージックビデオを監督しているAnthony Mandler監督が監督した、Lana Del Rey脚本/主演/音楽担当の27分の短編映画『Tropico』には『Paradise』からの3曲が劇中に使用されている。一応YouTubeの公式チャンネルに本編が上がっているようではあるが、日本からは見ることができない。一応予告編は見れるのでどうぞ。










またAnthony Mandler監督は、読売新聞初の外国人記者となったJake Adelstein / ジェイク・エーデルスタイン(暴力団絡みで脅迫を受け退社し警察の保護下にあるそうだ)の回顧録『Tokyo Vice』の映画版を監督するようだ。

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