「Like a G6」:Far East Movement(アメリカ)とDev(アメリカ)、そしてThe Cataracs(アメリカ)。ついでにKim Kardashian(アメリカ)。



日中韓比*、ファーイーストな国々からの血が流れるメンバーたちによるグループFar East Movementの大ヒット曲、「Like a G6」。この曲、Far East Movementの曲として知られるが、曲名の正式な表記は「Like a G6 featuring The Cataracs & Dev」となっていることからも分かる通り、The Cataracs(アメリカ)とDev(アメリカ)との共作だ。

*比はフィリピン。

まずはLike a G6をご覧あれ。








ビデオで男性ボーカルパートはFar East Movement、女性パートを歌っているのがDev、ところどころThe Cataracsの面々も出ている。この曲は、USビルボードHot 100、UK R&B、ニュージーランド、韓国で1位。オーストラリア、ベルギー(Ultratop 50 Flanders、Ultratip Wallonia共に)、ブラジルビルボードHot Pop Songsで2位、カナダCanadian Hot 100、USビルボードHot Dance Club、USビルボードRap Songsで3位を記録している。

さて、次にご紹介するのは「Like a G6」で歌っている女性シンガー、Devの「Booty Bounce」だ。


*Devがアップで出てくるときかなりチカチカするので注意。*







どこか似ている?それもそのはず、「Like a G6」はこの「Booty Bounce」からサンプルされているのだ。だが「Booty Bounce」のほうが実はFar East Movementの「Like a G6」よりもリリースは後なのだそうだ。面白い。調べてみよう。

「Like a G6」のリリース日は2010年4月13日。
「Booty Bounce」のリリースは2010年8月10日。

おお、本当だ。気になったのでもっと「Like a G6」関係の人達を調べてみたのだが、Far East Movementの紹介は日本語Wikipediaページに任せるとして、DevとThe Cataracsをご紹介しよう。



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Dev(アメリカ)

Devは、1989年に不動産エージェントの母と塗装業者の父の間に生まれる。4歳の時に水泳を始め、将来のアスリート育成を目指すU.S オリンピック開発プログラムに加わっている。サンホワキン・デルタ・カレッジに進学し、英語とアートの歴史を学び始める。

2008~09年頃、元カレにできた新しいガールフレンドに対する「ディス」曲、「Blonde Trick」をMySpaceに公開。Amy Winehouse(ロンドン)の曲を「とっても奇妙で、全然違った」アレンジを施し歌ったとか。その曲にThe Cataracsが目を留め、Devに歌を歌わないかとコンタクト。Devは音楽の道に進むことを決め、カレッジの方は入学したその年に退学。ロサンゼルスのレーベルIndie Popと契約を結ぶ。6ヶ月後、The Cataracsとともに「2Nite」を作り上げる。

デビューアルバム2011年9月にリリースされた『The Night the Sun Came Up』。メインプロデューサーはもちろんThe Cataracsだ。
アルバムからのファーストシングルは放蕩系(?)の曲「Bass Down Low」。The CataracsとTine Tempah(イングランド)をfeatしており、UK Singlesで10位、スコットランドで18位、USビルボード Pop Songsでは35位、Heatseekers Songsでは2位を記録。



セカンドシングル「In the Dark」は北米での人気が高くAlexandra Stan(ルーマニア)の「Mr. Saxobeat」のリフと似ているとの指摘もあるようだが、Edward Maya(同じくルーマニア) & Vika Jigulina(モルドバ)「Stereo Love」もそんな感じだ。「Stereo Love」の方のリフは、旧ソ連でロシア、グルジア、アルメニア、イランに挟まれた国アゼルバイジャンのミュージシャンEldar Mansurovによる1989年の曲「Bayat?lar」をサンプリングしたもの(Masal Dünyam - Brilliant収録)。

これはただ、こういうのが最近の流行りのスタイルなだけだと思うが。実際「Mr. Saxobeat」を聴いたときに「Stereo Love」の二番煎じかと思ったし。個人的にはこのブログでも紹介したことのあるAlex Gaudino(イタリア)の「Destination Calabria」とか「Watch Out」とかだって似ていると思うのだが。

USビルボード Hot Dance Club Songsチャートとスロバキアのチャートで1位、ブラジルのビルボードHot 100で7位、USビルボード Pop Songsで8位を記録、ビルボードHot 100では11位。

サードシングルはFabolous(アメリカ)をfeatした「Kiss My Lips」。フォースシングルはEnrique Iglesias(スペイン生まれ、アメリカ)をfeatしており、2012年1月初めにリリース予定とされている。








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The Cataracs(アメリカ)

The Cataracsは、ソングライター/ボーカルの「Campa」ことNiles Hollowell-Dharと、ソングライター/ボーカル/プロデューサーの「Cyrano」ことDavid Singer-Vineからなるインディーポップデュオだ。グループのネーミングはSnoop Dogg(アメリカ)の「What's my name Pt. 2」の中の歌詞「Who smoke 'til your eyes get cataracts」(白内障になるまで吸い続けるヤツ??)から。「Cataract」には白内障/豪雨/瀑布などの意味がある。同じ高校で知り合った二人により在学中に結成されたグループだ。

2006年にはファーストアルバム『Technohop Vol.1』をリリース。同年、ヒップホップグループThe Pack(アメリカ)との合作「Blueberry Afghani」はラジオ局106 KMELにダウンロード・オブ・ザ・ウィークに選ばれる。高校卒業後はDharはカルフォルニア州にあるサンフランシスコ州立大学、Vineはイリノイ州のコロンビア・カレッジ・シカゴに進学するものの、二人で音楽の道に進むことを決め退学。

カルフォルニア州ロサンゼルスに移り、フルタイムで音楽制作に励む。この時につくった曲「Baby Baby」は、2010年始めリアリティーショー『Keeping Up with the Kardashians』*でフィーチャリングされている。

2007年セカンドアルバム『Technohop Vol.2』をリリース。翌年2008年にはサードアルバム『The 13th Grade』をリリースしている。

2009年には『Songs We Sung in Showers』をリリース。前述のDevとの「2Nite」はこのアルバムに収録されている。



2010年にはSnoop Doggのアルバム『Doggumentary』収録の「Wet」をプロデュース。2011年には、Vineが彼のウェブサイトcampaiscold.comでアルバム『Would You Hate Me If I Took a Sip?』を無料公開。ミュージックビデオまである。

2012年には『12』をリリース予定。



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『Keeping Up with the Kardashians』

ソーシャライト/テレビパーソナリティー/モデル/女優/ビジネスウーマンであるKim Kardashianとその家族の生活を写したリアリティーショー。シーズン6まで続いており、来年3月にはシーズン7が放映される予定。

そのKim Kardashian自身は、2010年に「Jam (Turn It Up)」という曲を歌い、セクシーなミュージックビデオ(彼女は2007年にはセックステープ流出で話題になった人物でもある)も製作している。ビデオにはKanye West(アメリカ)もカメオ出演していたとか。ビデオの監督は、Westの「Gold Digger」他にも2Pacの「Calfornia Love」、TLCの「No Scrubs」、Cold Play(イングランド)の「Viva La Vida」、変わりどころではt.A.T.u.(ロシア)の「Gomennasai」などのミュージックビデオの監督を務める「HYPE」ことHype Williamsだった。しかし、ビデオのティザーとされる動画は見ることができるものの、完成品が公開されたことはないとされている。Kim Kardashianの妹のKhloé Kardashianによれば、「あのビデオは公に公開されるべきではないわ。私は見たんだけど、彼女の体が激しく動いてた。」、「彼女が楽しむためにやったもので、ビデオも彼女のためだけに作られたものよ」などと『Keeping Up with the Kardashians』シーズン6で語っている。

曲自体はUSビルボードBubbling Under Hot 100 Singlesで17位、iTunes Top Songsチャートで57位になったほか、iTunes Top Dance Songsではなんと2位になっている。




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