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James Blake(イングランド) 『Overgrown』メランコリックでロマンチックなメロディーのトリップ・ホップ/ポスト・ダブステップ

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イングランドのJames Blakeによるセカンド・アルバム『Overgrown』。 私は音楽のジャンルに疎いが、どうやらトリップ・ホップというジャンルが好きなようだ。だけれども、 Tricky (イングランド)のヴォーカルにはロマンチックさが足りないし、 Portishead (イングランド)も陰鬱すぎ、 Airlock (ベルギー)はわざとらしすぎるスクラッチ音が癪に障る。そんな風に感じていた私のツボにピッタリはまったのがこの『Overgrown』。 アルバム収録曲の出だしを初めて聴いた時から虜になったし、何度聴いても聴き止めることができないほど、このアルバムに泥酔してしまった。 アルバムタイトル曲「Overgrown」歌声にザラついたエフェクトをかけていたりするところも、後述の「Take A Fall For Me」のスタイルも、Trickyを思いおこさせるのだけれども、陰鬱さが強調されたTrickyのヴォーカルやそのともすれば雑多な印象も受けるメロディーとは違い、James Blakeのものは雰囲気たっぷりでロマンチック。 「Take A Fall For Me」には、ウータン・クランでの活動のほか、『ゴースト・ドッグ』、『キル・ビル』などの映画音楽や『アフロサムライ』でも音楽を担当していることでも有名なラッパーRZA(アメリカ)がfeatされている。RZAの歌声と、曲のメロディー、ところどころ入る女性の(様に加工された)声、それらが全体的にTricky的な雰囲気を醸し出してはいるが、James Blakeの歌声が救いとなっている。 (ちなみにTrickyの楽曲の女性ヴォーカルは Martina Topley Bird 。ソロでも活動している。) こちらは「Retrograde」のミュージックビデオ。 アルバム『Orvergrown』はオーストラリアダンスアルバム・チャートや、USダンス/エレクトロニックアルバム・チャートで1位、デンマークアルバム・チャートで2位となったほか、2013年の マーキュリー賞 アルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞している。

ノルウェー連続テロ事件の追悼歌になった Laleh(スウェーデン)「Some Die Young」 追記:AmazonでCD買った

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LalehことLaleh Pourkarimは、1982年生まれのシンガーソングライター。北イランに生まれ、1歳の時に両親とともにアゼルバイジャン、ミンスク、そしてチーダホルムの難民キャンプへと逃れる。12歳の時にスウェーデンへと移り住んだ彼女は、スウェーデン第二の都市ヨーテボリの高校で音楽を学んだ。2000年にはスウェーデンのコメディー映画『Jalla! Jalla!』で大きな役を演じているが、2005年に音楽業界へと転向。英語やスウェーデン語で歌う他、彼女の両親の母語であるペルシャ語でも歌う。 今回ご紹介するのは2012年1月にリリースされた彼女のフォースアルバム『Sjung』から、「Some Die Young」。まるでディズニー映画か何かの様な楽しげなオープニングで始まる曲だが、「若くして死ぬ人もいるけど、まだ行かないで、あなたに伝えたいことはまだたくさんあるから」という歌詞。同じくスウェーデンの女性歌手 Septemberの「Satellites」 を彷彿とさせる、髪や布の流線的なカーブが美しいミュージックビデオとなっている。 オンライン上や 新聞記事など で、77人が殺害された 2011年のノルウェーの連続テロ事件 の追悼歌的に受けとめられており、それもあってかノルウェーでの人気は高い。また、事件から1年後の今年7月22日にはノルウェーのオスロでメモリアルコンサートが開かれ、Lalehはこの曲を歌っている。YouTubeのコメント欄にはこんなコメントも Zaru7t10 :今日、僕の弟(22歳)の葬儀で父がこの曲をリクエストしてた。これまでこの曲は聞いたことがなかったんだけど、この美しい曲は永遠に僕にとって特別な思い出になった。安らかに眠れ。 ちなみにLalehの父親は、1994年にサマーキャンプで溺れている女性を助けようとして溺死(女性の方は一命を取り留めた)しており、当時12歳程度だったLalehはその様子を目撃している。 この曲「Some Die Young」スウェーデンのシングルチャートでは9位どまりなものの、ノルウェーでは1位、フィンランドで15位、デンマークで38位を記録。 収録アルバム『Sjung』(英語で言うと「Sing」という意味)曲の歌詞は主に、「アウトサイダー」として新たな環境に入って行くことなどを...

Late Night Alumni(アメリカ) まとめ

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可愛らしく、甘く囁き系の歌声にちょっとダンステイストが入ったアメリカのグループLate Night Alumniをご紹介。歌い方に好き嫌いが別れるところかもしれないが、Lykke Liの歌い方がいけるひと、好きな人はハマれるかもしれない。 ---------- 結成~ファーストアルバム 『Empty Streets』 2003年、Finn Bjansonが数曲プロデュースした地方のクリスマスCDを聴き、Becky Jean Williamsの声に美しい声とスタイルに感銘を受け、「Empty Street」を作ることとなる。FinnはすでにKaskade(アメリカ)ことRyan Raddonと共に働いていたこともあり、Finn、Kaskade、BeckyでLate Night Alumniを結成。2004年にHed Kandiからフルアルバム制作のオファーを受ける。まだなにか足りないと感じていたFinnが、「一緒に働くきっかけを何年も探していた」というプロデューサー、John Hancock(命名はアメリカ独立宣言に署名した ジョン・ハンコック から取られているとか)を加え、ファーストアルバム『Empty Streets』が完成する。発売の2005年はHed KandiがMinistry of Soundに買収された時期と重なったため、レーベルからのサポートは得られなかったものの、人気を博した。 シングル「Empty Streets」はUKでトップ10ラジオプレイに選ばれ、スペインでは1位を記録。トヨタのコンパクトカー、「iQ」の コマーシャル にも同曲が使われた。曲名通り、人通りも車通りもないストリートをiQで走り抜けるコマーシャルとなっている。その映画『ブレードランナー』にも似た偽物の日本の姿が癪にさわったから作成された…なんてわけではないだろうが、日本の電車から撮影されたものと思わしき美しい映像にあわせて「Empty Streets」が流れるものがあったのでどうぞ。 『Empty Streets』 こちらの版はレーベルが「Hed Kandi」となっている。 日本版タイトルは『レイト・ナイト・アラムナイ』となっている。右はiTunesでの視聴/購入用リンクだ。 iTunes版のレーベルは「Quiet City...

デンマークのエレクトロポップグループAntillesの新EP『Antilles E.P.』

デンマークのエレクトロポップグループAntillesの新EP『Antilles E.P.』 まずはAntilles自体の経歴を 公式サイト のバイオグラフィーページからご紹介。 1999年にDaniel WitkowskiさんのソロプロジェクトとしてスタートしたAntilles。初期はシンセサイザーを使ったインストゥルメンタル楽曲中心のグループだった。2000年にはAlphaville(ドイツ)のファンコントリビュートCD『We heard the Call』に「Jerusalem」のカバー版を提供している。 後にインストゥルメンタルに飽きてきたDanielさんはヴォーカルを探すことに。オーストラリア、メルボルンにあるビクトリア芸術大学で音楽と即興ヴォーカルを学んだフォークシンガーであるAnne Christineが目に留まる。彼女にエレクトロポップヴォーカリストとしての才能を見たDanielさんはAnneさんをAntillesのヴォーカリストとして迎え入れる。 2005年にAntillesとして初めてAnneさんがヴォーカルを担当したのは、もともとインストゥルメンタル曲だった「A Different Place」。以後公式にAnneさんをヴォーカルとして活動が始まる。 2006年には「You & Me」(今回紹介する『Antilles E.P.』にはエクステンデッドバージョンが収録されている)と「Something New」を収録。徐々にレコード会社やDJの注目を集めていく。 2007年にはフランスのシンセポップコンピレーションアルバムに「You & Me」が収録された他、何枚かのコンピに曲が収録されている。 2008年にはデビューアルバム『Something New』をドイツのエレクトロニック系レーベルMajorDigitalからリリース。日本でもこちらのiTunesストアから視聴/購入可能だ: 2010年にはAnneさんはロンドンに移りソロとして活動を開始。彼女に代わるヴォーカルを公募。何十人もの応募者の中から選ばれたのはジャズやソウル系のシンガー、Jasmin Gabayさん。 2011年3月からは新アルバムに向けレコーディングを開始しているそうだ。 彼らの曲は マイスペースページ でいくらかフルレン...

KLF #1 Dance 08 フィンランド 怒涛のDisc1紹介

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さて、結局CDを購入してばっかりでレビューしてない私ですが、今回は久々にレビュー。 そしてこのCDはあなたも気に入るはず!それぐらいまでにお薦めなこのCDは 先日購入したとお伝えした ままレビューされることなく放置されていたCDのうちのひとつ。 KLF #1 Dance 08 残念ながらAmazonにもiTunesにもHMVにも在りませんがこのコンピレーションは私的にはThe Best Dance Album Ever以来のヒットコンピかも。 2枚組みのコンピレーションで収録曲は以下の通り。 CD1 1. DR ALBAN vs HADDAWAY - I Love The 90’s 2. BASSHUNTER - Please Don’t Go 3. 2-4 Grooves - Writing On The Wall 4. DARUDE - In The Darkness 5. R.I.O. - Shine On 6. FRAGMA Toca’s Miracle 7. JODY J. - Every Word 8. LEXTER - Freedom To Love 9. NICK CORLINE vs KATHERINE ELLIS - Could You Be Loved 10. DEEJAY JAY ft PANDORA - Call Me 11. REANIMATOR DEEJAY vs MACH 1 - Obsession 12. DCX - Don’t Break My heart 13. KINDERVATER feat NADJA - Everytime You Need Me 14. ARMIN VAN BUUREN - Going Wrong 15. THE NIGHTCRAWLERS - Push The Feeling On 16. KENDI - Connected 17. ARMAND VAN HELDEN - Je T’Aime 18. ALEX GAUDINO feat SHENA - Watch Out 19. ROBERT ABIGAIL - Mojito Song CD2 1. GURU JOSH PROJECT - Infinity 2008 2. STARPILOTS - In The heart Of The Night 3...

Goldfrapp - Wonderful Electric Live in London

Alison GoldfrappとWill GregoryからなるイギリスのGoldfrapp。 Londonでのライブを収録したDVDの2枚組。 Disc1 Live at Somerset House と Black Cherry TourのExtendedドキュメンタリー "Twisted Summer" Disc2 Live at Shepherd's Bush Empire と ドキュメンタリー "Trip to Felt Mountain" 計約2時間40分。 DVDは日本とは リージョンコードが違うため注意 (これに関しては この投稿を参照 )。しかしどちらのドキュメンタリーにもなんと 日本語 、ポルトガル語、スペイン語の字幕付き。 嬉しいね! 私は基本的にFelt Mountainがベストで他のアルバムには興味なんて一切なかった(だってFelt Mountain通しで聞いた後でStrict Machineなんか聞いて御覧よ!)。だけれどもこのライブパフォーマンスやっぱり格好良くてやっぱり気になってきたり。 (結局Supernatureと最新作Seventh Treeを買ったけど、自分の中ではFelt Mountain以上の作品ではない。) これはFelt Mountain収録の僕のお気に入りの曲、Utopia。このPV自体DVDには入っていないけれども両方のディスクで歌ってる姿が拝めます。 メンバーの片割れWill Gregoryが見当たらない気がするDisc1では、ファーストアルバムFelt Mountainからの曲と、持っていないからよく判らないけど多分セカンドアルバムBlack Cherryからの曲。プラス!なんとGoldfrapp的解釈のYes Sir, I Can Boogie。かなりオリジナルからかけはなれていてオリジナルが好きな人には受け入れられないかもしれないがこの選曲が嬉しい驚きであることには変りないだろう。(因みにオリジナルはスペインの女性二人組Baccara) ドキュメンタリーで母親と姉妹が見に来るって言ってる割にはテルミンを使って結構アブナげなパフォーマンスをしていたりも。 Disc2ではファーストアルバムからの曲の数々と“Felt Mountain Revamped”収録でオリ...

DJ Encore - Unique

デンマークのDJ、Encore。それともDJ、 DJ Encoreかなぁ? とにかく、彼のセカンドアルバム。ファーストアルバム(を本当は先に紹介するべきなんだろうけど)ではアーティスト名がDJ Encore feat. Engelinaとなっていたけど今作ではただDJ Encoreの表記だけ。ボーカルは前作でフューチャリングしていたEngelinaからスウェーデン出身のJohanna Stedtに変わっている。 綺麗なメロディーの”ダンス気味”ポップといった感じか。このアルバムのために世界中駆け巡ってソングライターを探した( http://www.last.fm/music/DJ+Encore/+wiki )だけあってか曲は良い。私の お気に入り のCDのひとつである。 1曲目のYou Can Walk On Waterは、まあよく在りがちでかなり狙った感じのダンス系ポップで個人的には狙いすぎの感があり好きではない。しかし2曲目からは上質の”ダンス気味”ポップ、というのも(ジャンルには疎いことをここで断っておくが)基本的にダンス音楽の分類で間違いではないのだがかなりポップより、というかポップ音楽と言っても差し支えないのであろう。ただダンス的なビートは控えめで、トランスとかのダンス音楽でありがちな(特にGigi d'Agostinotとか)”ビートばかりで飽きる”パートが無い。“ダンス音楽が好きだけどちょっと今日はゆったりしたい”なんて人にちょうどぴったりのCDだ。 ポップ音楽として聞いていても、単調で飽きるようなパートは存在せず、結局は踊るための音楽ではなく聴くための音楽を作ったともいえるであろう。ポップ好きの人にも 大推薦 のCDである。 ちなみにOut Thereは前作でEngelinaが歌っていたものがアレンジされたものでもちろんJohannaが歌っている。