Robyn(スウェーデン)まとめ
Robyn(スウェーデン)まとめ
スウェーデンのシンガー/ソングライターRobynは、本名Robin Miriam Carlsson。Robynは1991年、12歳のときにはすでにスウェーデンのテレビ番組のためにテーマソングをレコーディングしたりしている。
その後、主に日本で有名なポップシンガーソングライターMeja(スウェーデン)に再発見される。16歳のときにRCA Recordsと契約、スウェーデンでデビューシングル「You've Got That Somethin」をリリース、デビューアルバム『Robyn Is Here』にも収録されているこの曲は本国で24位を記録。アメリカを中心に世界的に人気が出てくるものの「極度の疲労」のためスウェーデンで休養。
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『Robyn Is Here』
1996年のファーストアルバム『Robyn Is Here』はUSビルボードトップ・ヒートシーカーズで1位を記録、スウェーデンアルバムチャートでも8位を記録している。
「Show Me Love」(リンクはミュージックビデオ)
USビルボードホット100で7位、UKシングルで8位を記録している。
紛らわしいことにRobin S(アメリカ)というアーティストも1993年に同名の曲を出している。USビルボードホット100、US R&B、ホット・ダンス・クラブ・パーティー、UKシングル、オランダTop40でそれぞれ1位を記録。ちなみにこのRobin Sの曲は1997年、99年、02年、08年にそれぞれ「Show Me Love (その年)’Mix」がでているほか、2009年には「Steve Angello & Laidback Luke Ft Robin S - Show Me Love」なんてバージョン(ビデオはこちら)も出している。Steve Angelloはスウェーデン、Laidback Lukeはオランダのプロデューサー。Laidback Lukeのほうは以前紹介した『Clubland 16』でBlack Eyed Peas(アメリカ)の「I Gotta Feeling」のリミックスを手がけている。
「Do You Know (What It Takes)」
USビルボードホット100で29位
「Do You Really Want Me (Show Respect)」
スウェーデンで2位
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1998年にセカンドアルバム『My Truth』のレコーディングを開始し99年にリリース。このアルバムはRobynの自伝的なアルバムでもあり、「Universal Woman」や「Giving You Back」などからもそれが見て取れる(聞き取れる?)。公表されなかった彼女の中絶のことも歌われている。このアルバムのインターナショナルリリースはされることがなかった。
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『My Truth』
アルバムはスウェーデンアルバムチャートで2位を記録している。
「Electric」
アルバムからのシングル「Electric」はスウェーデンで6位を記録。主にヨーロッパでヒットすることとなる。
しかしその他のシングルは振るわず。
「Play」
ではスウェーデンで31位。チャート成績は振るわなかったもののこれでスウェーデンにおける連続トップ40入りアーティストで6位となる。
「My Only Reason」
にいたっては本国スウェーデンでも53位と、スウェーデンにおけるRobynのシングル史上最低のチャート成績となった。
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99年にはプロデューサー/アーティストのChristian Falk(スウェーデン)のアルバム『Quel Bordel』の「Remember」、「Celebration」に参加。2000年にはラッパーPetter(Petter Askergren、スウェーデン)のアルバム『Petter』の「Intro/Fristil」に参加。2001年はアメリカのロマンティックコメディー映画『オン・ザ・ライン(On the Line)』*のために「Say You'll Walk the Distance」を提供(後にスウェーデン版「アイドル」出身のDarinにもカバーされている。アイドルでは2位だったが、2010年まで5枚のアルバムをリリースしている。彼については以前チラッと紹介している)。
*ちなみにこの映画、'N Sync(アメリカ)のLance Bassが主演、プロデュースしている。
2002年、RobynはレーベルをRCAからJive Recordsに変え(親会社はどちらもBMG)、スウェーデンでアルバム『Don't Stop the Music』をリリース。
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『Don't Stop the Music』
スウェーデンアルバムチャートで2位を記録。
「Keep This Fire Burning」
スウェーデンシングルで3位、デンマークシングルで7位を記録。この曲は2005年にBeverley Knight(イングランド)にもカバーされている(ビデオはこちら)。このカバー版はベルギーシングルチャートで4位を記録。
「Don't Stop the Music」
ベルギーシングルチャート(Wa)で3位、スウェーデンシングルで7位を記録。この曲は後に6人組ガールズグループPlay(スウェーデン)にカバーされている。
隠しトラックには1940年のスウェーデン映画『Swing it, magistern!』からの曲「Regntunga skyar」のカバーが収録されている。ライブ版ビデオはこちら
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2004年、アメリカでベスト版『Ronyn's Best』がリリースされる。デビューアルバムと内容はほとんど変わらず、それ以降のアルバムからの曲は含まれていない。
同年、これまでと違ったエレクトロポップの曲「Who's That Girl?」に難色を示したJive Recordsと契約を解消し、2005年はじめ自身でKonichiwa Recordsを立ち上げる。アーティストとしてのRobynに自由を与えることを目標として設立されたこのレーベル、2010年現在も所属しているのはRobynのみである。
アルバム『Robyn』ではスウェーデンのバンドThe Knife*や、日本でもアルバムが発売されてたりするTeddybears(スウェーデン)などとコラボしている。
*ノルウェーのRöyksoppの楽曲には、このバンドのボーカルKarin Dreijer Anderssonがよくボーカルとして参加ていたりする
2005年シングル『Be Mine!』をリリース。それに続き、同年Konichiwa Recordsからアルバム『Robyn』がリリースされる。
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『Robyn』
スウェーデンアルバムチャートで1位、UKアルバムチャート(2007年)では11位を記録した。オーストラリアではアルバム『Robyn』がiTunesストアアルバムチャートで10位を記録。2006年のスウェーデングラミー賞ではベスト・アルバム、ベスト・ポップ女性アーティスト、ソングライター/プロデューサーのKlas Åhlund(Britney SpearsやKylie Minogue、Sugababesなどとも競作している)と共にベスト・ライターを受賞している。
「Be Mine!」
スウェーデンシングルで3位を記録、2008年(スカンジナビア以外でのリリース年)にはUKシングルで10位となった。
「Who's That Girl」
UKシングルで5位を記録した。Diane Martel(Wiki)*がミュージックビデオの監督をしている。
*ここ2年を振り返るだけでも、Jennifer Hudson(アメリカ)、Natalie Imbruglia(オーストラリアかUK、ウィキ)、Pixie Lott(イングランド、Clubland16でちょっと紹介した曲のビデオ。ウィキ)、Britney Spears(ウィキ)、Adam Lambert(アメリカ、ウィキ))、Ciara(アメリカウィキ)、Flyleaf(アメリカウィキ))お蔵入りになったBoA(韓国ウィキ))のアメリカ版「Eat You Up」のビデオなども監督している。YouTube出身でプロになったEsmée Denters(オランダ、ウィキ)のビデオなども。
後にiTunes Foreign Exchange*ではYelle(フランス)がこの曲を「Qui Est Cette Fille?」としてアレンジ、RobynはYelleの「A cause des garçons」を「Because of Boys」としてアレンジしている。
Because of BoysはこのiTunesリンクから視聴、購入可能だ。
Qui Est Cette Fille?はこちらからどうぞ。
*二つの別々の国のアーティストが互いの曲を自分風にアレンジする企画。iTunes限定発売。他にも+44(アメリカ、元Blink-182のMark HoppusとTravis Barkerらによるバンド)がWir Sind Helden(ドイツ)の「Guten Tag」(以前私のiTunes Geniusでなぜかヘヴィロテされてたと紹介したやつ)を歌っていたりする。iTunesリンクはこちら
「Handle Me」
ビデオには2種類+1ある。
こちらがバージョン1。こちらがバージョン2。そしてこちらはYouTubeのRobyn公式チャンネルのアルバム宣伝バージョン。
「Crash and Burn Girl」
USビルボードホット・ダンス・クラブ・パーティーで5位。ビデオはRobyがナイトビジョン付カメラを持って撮影したそうだ。Konichiwa Bitchesの着ぐるみのヤツも出てくる。
「Konichiwa Bitches」
欽ちゃんの仮装大賞(ウィキ)的な雰囲気が面白い。
「With Every Heartbeat」
スウェーデンのプロデューサーKeerupとの作品。Kleerupについては当ブログこちらに詳しい記述がある。UKシングル1位、ベルギーWalloniaチャートで2位、USビルボードホット・シングル・セールス4位、同ホット・ダンス・クラブ・プレイで5位、オランダとデンマークで共に7位を記録している。
この曲は、Athlete(イングランド、ウィキ)、The Hoosiers(イングランド、ウィキ)、Girls Aloud(イングランド、ウィキ)がそれぞれ別々の時期にBBC Radio 1の「Live Lounge」内でカバーしている。Girls Aloudは「Can't Speak French」シングルのB面でカバー版をリリースしている他、ライブでも歌っている。X factorでこの曲が歌われた際にはSimon Cowell(日本ではアメリカン・アイドルで知られているか。ウィキ)はこの曲を「歌うにはごみくずのようなチープな」曲と評している。
Cobrastyle
前述のTeddybearsがMad Cobra(ジャマイカ出身)をfeatした曲を原曲*としている。Robyn版はUSビルボードホット・ダンス・クラブ・パーティーで7位。2008年にはPerez Hilton(ウィキ)
*原曲ビデオはこちら。この曲はスウェーデンシングルチャートで16週間10位を記録したほか、映画やテレビでもよく使用される曲となっている。映画ではJessica Simpson(アメリカ)主演の『Employee of the Month』、『Diary of a Wimpy Kid 』、Steve CarellとTina Feyの『Date Night』、Martin Lawrenceの『ロード・トリップ パパは誰にも止められない!(College Road Trip)』、『ビー・ムービー』(ウィキ)、『ダイヤモンド・イン・パラダイス(After the Sunset)』(ウィキ)など。テレビでは『チャック(Chuck)』(ウィキ)、『ボーンズ(Bones)』(ウィキ)、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学(Gray's Anatomy)』(ウィキ)、『アントラージュ★オレたちのハリウッド(Entourage)』(ウィキ)、『プライミーバル(Primeval)』(ウィキ)など。ゲームでも『FIFA 06』、『Forza Motorsport 2』(ウィキ)。
また、Prince(アメリカ、ウィキ)の『Controversy』B面に収録されている「Jack U Off」(Jack off=男性が自慰行為をする、Jack you offはそれをyouに対してするということ)も隠しトラックとして収録されている版がある。プリンス版はこちら。
このUK版にはJack U Offが収録されている。
iTunesで視聴購入する方はこちら。iTunes版はJack U Off収録。
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その後、前述のDarin(Darin Zanyar)のファーストシングル「Money for Nothing」を書いたり、Basement Jaxx(イングランドウィキ)の『Crazy Itch Radio』収録の「Hey U」にfeatされたり、スウェーデンのミュージシャン/プロデューサーChristian Falkにfeatされる形で彼のセカンドアルバム『People Say』内で「Dream On」(Klas Åhlundとも共作となっている)や「C.C.C.」を歌っている。UKではの彼女の人気からBBC Radio 1の「Living Lounge」にも出演したりもしている。
Konichiwa RecordsはインターナショナルライセンスをUniversal Music Group(ウィキ)と結んでいる他、UKではIsland Recordsからのリリースとなっている。
2007年のBriteny Spearsの「Piece of Me」ではRobynはバックコーラスとして参加、Snoop Dogg(アメリカ、ウィキ)の「Sexual Eruption」Fyre Departmentリミックス版にもfeatされている。
2008年にはヨーロッパ限定でMadonna(アメリカ、ウィキ)のSticky & Sweetツアーにサポーティングアクトとして参加している。
2009年、スウェーデングラミー賞2008で最優秀ライブパフォーマンス賞を受賞。受賞コメントではMadonnaに感謝を述べていた。その後、前回の投稿にも記したようにRöyksopp(ノルウェー)の『Junior』では「The Girl and the Robot」を歌い、同曲はノルウェーシングルチャート2位となっている。
また、「Hello Africa」とか「It's My Life」で有名なDr. Alban(スウェーデン、以前紹介したKLF #1 Dance 08では「What is Love」で有名なアメリカのHaddawayと「I Love The 90's」を歌っていた)のステージで彼のヒット曲「No Coke」を歌ったりも。
2010年リリース予定のアルバムにはKlas Åhlundとの共作「Don't Fucking Tell What to Do」、Röyksoppとの「None of Dem」、アメリカのDJ、Diploとの「Dance Hall Queen」、Patrik Berger(まさかチェコのサッカー選手じゃないよね)との「Fembot」、「Dancing on My Own」が含まれる予定。
また、2010年には3つのアルバムを出すともスウェーデンのBonマガジンに語っている。最初のアルバムが春(すでに出ている)、そして夏、秋/冬、とのことだ。後にMP3ブログのStereogumにインタビューされたRobynはこの分割アルバム方式についてこう語っている。
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『Body Talk Pt.1』
6月に発売された『Body Talk Pt.1』はスウェーデンアルバムチャートで1位、USダンス/エレクトロニックアルバムで3位、ノルウェー、デンマークのアルバムチャートで4位を記録している。8曲収録(うち「Hang with Me」は『Body Talk Pt.2』にも収録の曲だが、こちらはアコースティック版)。
「Dancing on My Own」
アルバムからのシングル「Dancing on My Own」はスウェーデンで1位、デンマークで2位、UKダンス、USホット・ダンス・クラブで3位、スコットランドで5位を記録。
Robynによればこの曲は「本質的に悲しいUltravox(イングランド、ウィキ)の「Dancing With Tears in My Eyes」のようなゲイディスコアンセムや、Sylvester(アメリカ)、Donna Summer(アメリカ、ウィキ)」にインスパイアされたとのこと。
「Fembot」
このシングルはスウェーデンチャートで3位、ノルウェーチャートで10位を記録している。
この曲に関しては、もうじき30代になろうとしており子を持つことを考えているRobynが「女性であるということ、そして肉体的に子供を持つことが可能である、と言うコンセプト」で遊んでいる曲なのだそうだ。
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7月にはiheatradio上でAlicia Keys(アメリカ、ウィキ)の「Try Sleeping with a Bloken Heart」をカバーしている。7月から8月にかけては『Body Talk』アルバムシリーズをサポートするため、Kelis(ウィキ)とともにAll Heartsツアーを行った。
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『Body Talk Pt.2』
『Body Talk Pt.2』は8月にリリースされた。こちらも8曲収録。
「U Should Know Better」
この曲ではSnoop Doggとデュエットしている。
「Love Kills」
スウェーデンのエレクトリックバンドSavage Skullsと共作。
「Hang with Me」
ミュージックビデオではバンドメンバーたちと共にライブやツアーをする様子が写されている。Robyn曰く「ポップはそれが可能のであれば、誘惑的でスイートであるべき。この曲ではそれができると思ったから妥協無くそうしたの。甘くすっぱいボンボンをメランコリーで包んだ感じよ。Yum。」だそうだ。スウェーデンシングルチャートでは7位を記録している。
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「Body Talk3部作」のパート3について、そして3部作の中で一番よい作品をまとめて作られた『Body Talk』に関しては、『最高にかっこいいRobyn(スウェーデン)「Call Your Girlfriend」』の投稿でお読みください。
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また、最近新聞にRobynのインタビューが載っていたのを読んだという知り合いによれば、Robynは「フィンランドってどんなところか」と聞かれて「ミステリアスで憂鬱な国」と答えていたそうだ。
この投稿は主に6 September 2010 at 03:04版「Robyn」Wikipedia記事を参考にしている。
スウェーデンのシンガー/ソングライターRobynは、本名Robin Miriam Carlsson。Robynは1991年、12歳のときにはすでにスウェーデンのテレビ番組のためにテーマソングをレコーディングしたりしている。
その後、主に日本で有名なポップシンガーソングライターMeja(スウェーデン)に再発見される。16歳のときにRCA Recordsと契約、スウェーデンでデビューシングル「You've Got That Somethin」をリリース、デビューアルバム『Robyn Is Here』にも収録されているこの曲は本国で24位を記録。アメリカを中心に世界的に人気が出てくるものの「極度の疲労」のためスウェーデンで休養。
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『Robyn Is Here』
1996年のファーストアルバム『Robyn Is Here』はUSビルボードトップ・ヒートシーカーズで1位を記録、スウェーデンアルバムチャートでも8位を記録している。
「Show Me Love」(リンクはミュージックビデオ)
USビルボードホット100で7位、UKシングルで8位を記録している。
紛らわしいことにRobin S(アメリカ)というアーティストも1993年に同名の曲を出している。USビルボードホット100、US R&B、ホット・ダンス・クラブ・パーティー、UKシングル、オランダTop40でそれぞれ1位を記録。ちなみにこのRobin Sの曲は1997年、99年、02年、08年にそれぞれ「Show Me Love (その年)’Mix」がでているほか、2009年には「Steve Angello & Laidback Luke Ft Robin S - Show Me Love」なんてバージョン(ビデオはこちら)も出している。Steve Angelloはスウェーデン、Laidback Lukeはオランダのプロデューサー。Laidback Lukeのほうは以前紹介した『Clubland 16』でBlack Eyed Peas(アメリカ)の「I Gotta Feeling」のリミックスを手がけている。
「Do You Know (What It Takes)」
USビルボードホット100で29位
「Do You Really Want Me (Show Respect)」
スウェーデンで2位
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1998年にセカンドアルバム『My Truth』のレコーディングを開始し99年にリリース。このアルバムはRobynの自伝的なアルバムでもあり、「Universal Woman」や「Giving You Back」などからもそれが見て取れる(聞き取れる?)。公表されなかった彼女の中絶のことも歌われている。このアルバムのインターナショナルリリースはされることがなかった。
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『My Truth』
アルバムはスウェーデンアルバムチャートで2位を記録している。
「Electric」
アルバムからのシングル「Electric」はスウェーデンで6位を記録。主にヨーロッパでヒットすることとなる。
しかしその他のシングルは振るわず。
「Play」
ではスウェーデンで31位。チャート成績は振るわなかったもののこれでスウェーデンにおける連続トップ40入りアーティストで6位となる。
「My Only Reason」
にいたっては本国スウェーデンでも53位と、スウェーデンにおけるRobynのシングル史上最低のチャート成績となった。
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99年にはプロデューサー/アーティストのChristian Falk(スウェーデン)のアルバム『Quel Bordel』の「Remember」、「Celebration」に参加。2000年にはラッパーPetter(Petter Askergren、スウェーデン)のアルバム『Petter』の「Intro/Fristil」に参加。2001年はアメリカのロマンティックコメディー映画『オン・ザ・ライン(On the Line)』*のために「Say You'll Walk the Distance」を提供(後にスウェーデン版「アイドル」出身のDarinにもカバーされている。アイドルでは2位だったが、2010年まで5枚のアルバムをリリースしている。彼については以前チラッと紹介している)。
*ちなみにこの映画、'N Sync(アメリカ)のLance Bassが主演、プロデュースしている。
2002年、RobynはレーベルをRCAからJive Recordsに変え(親会社はどちらもBMG)、スウェーデンでアルバム『Don't Stop the Music』をリリース。
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『Don't Stop the Music』
スウェーデンアルバムチャートで2位を記録。
「Keep This Fire Burning」
スウェーデンシングルで3位、デンマークシングルで7位を記録。この曲は2005年にBeverley Knight(イングランド)にもカバーされている(ビデオはこちら)。このカバー版はベルギーシングルチャートで4位を記録。
「Don't Stop the Music」
ベルギーシングルチャート(Wa)で3位、スウェーデンシングルで7位を記録。この曲は後に6人組ガールズグループPlay(スウェーデン)にカバーされている。
隠しトラックには1940年のスウェーデン映画『Swing it, magistern!』からの曲「Regntunga skyar」のカバーが収録されている。ライブ版ビデオはこちら
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2004年、アメリカでベスト版『Ronyn's Best』がリリースされる。デビューアルバムと内容はほとんど変わらず、それ以降のアルバムからの曲は含まれていない。
同年、これまでと違ったエレクトロポップの曲「Who's That Girl?」に難色を示したJive Recordsと契約を解消し、2005年はじめ自身でKonichiwa Recordsを立ち上げる。アーティストとしてのRobynに自由を与えることを目標として設立されたこのレーベル、2010年現在も所属しているのはRobynのみである。
アルバム『Robyn』ではスウェーデンのバンドThe Knife*や、日本でもアルバムが発売されてたりするTeddybears(スウェーデン)などとコラボしている。
*ノルウェーのRöyksoppの楽曲には、このバンドのボーカルKarin Dreijer Anderssonがよくボーカルとして参加ていたりする
2005年シングル『Be Mine!』をリリース。それに続き、同年Konichiwa Recordsからアルバム『Robyn』がリリースされる。
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『Robyn』
スウェーデンアルバムチャートで1位、UKアルバムチャート(2007年)では11位を記録した。オーストラリアではアルバム『Robyn』がiTunesストアアルバムチャートで10位を記録。2006年のスウェーデングラミー賞ではベスト・アルバム、ベスト・ポップ女性アーティスト、ソングライター/プロデューサーのKlas Åhlund(Britney SpearsやKylie Minogue、Sugababesなどとも競作している)と共にベスト・ライターを受賞している。
「Be Mine!」
スウェーデンシングルで3位を記録、2008年(スカンジナビア以外でのリリース年)にはUKシングルで10位となった。
「Who's That Girl」
UKシングルで5位を記録した。Diane Martel(Wiki)*がミュージックビデオの監督をしている。
*ここ2年を振り返るだけでも、Jennifer Hudson(アメリカ)、Natalie Imbruglia(オーストラリアかUK、ウィキ)、Pixie Lott(イングランド、Clubland16でちょっと紹介した曲のビデオ。ウィキ)、Britney Spears(ウィキ)、Adam Lambert(アメリカ、ウィキ))、Ciara(アメリカウィキ)、Flyleaf(アメリカウィキ))お蔵入りになったBoA(韓国ウィキ))のアメリカ版「Eat You Up」のビデオなども監督している。YouTube出身でプロになったEsmée Denters(オランダ、ウィキ)のビデオなども。
後にiTunes Foreign Exchange*ではYelle(フランス)がこの曲を「Qui Est Cette Fille?」としてアレンジ、RobynはYelleの「A cause des garçons」を「Because of Boys」としてアレンジしている。
Because of BoysはこのiTunesリンクから視聴、購入可能だ。
Qui Est Cette Fille?はこちらからどうぞ。
*二つの別々の国のアーティストが互いの曲を自分風にアレンジする企画。iTunes限定発売。他にも+44(アメリカ、元Blink-182のMark HoppusとTravis Barkerらによるバンド)がWir Sind Helden(ドイツ)の「Guten Tag」(以前私のiTunes Geniusでなぜかヘヴィロテされてたと紹介したやつ)を歌っていたりする。iTunesリンクはこちら
「Handle Me」
ビデオには2種類+1ある。
こちらがバージョン1。こちらがバージョン2。そしてこちらはYouTubeのRobyn公式チャンネルのアルバム宣伝バージョン。
「Crash and Burn Girl」
USビルボードホット・ダンス・クラブ・パーティーで5位。ビデオはRobyがナイトビジョン付カメラを持って撮影したそうだ。Konichiwa Bitchesの着ぐるみのヤツも出てくる。
「Konichiwa Bitches」
欽ちゃんの仮装大賞(ウィキ)的な雰囲気が面白い。
「With Every Heartbeat」
スウェーデンのプロデューサーKeerupとの作品。Kleerupについては当ブログこちらに詳しい記述がある。UKシングル1位、ベルギーWalloniaチャートで2位、USビルボードホット・シングル・セールス4位、同ホット・ダンス・クラブ・プレイで5位、オランダとデンマークで共に7位を記録している。
この曲は、Athlete(イングランド、ウィキ)、The Hoosiers(イングランド、ウィキ)、Girls Aloud(イングランド、ウィキ)がそれぞれ別々の時期にBBC Radio 1の「Live Lounge」内でカバーしている。Girls Aloudは「Can't Speak French」シングルのB面でカバー版をリリースしている他、ライブでも歌っている。X factorでこの曲が歌われた際にはSimon Cowell(日本ではアメリカン・アイドルで知られているか。ウィキ)はこの曲を「歌うにはごみくずのようなチープな」曲と評している。
Cobrastyle
前述のTeddybearsがMad Cobra(ジャマイカ出身)をfeatした曲を原曲*としている。Robyn版はUSビルボードホット・ダンス・クラブ・パーティーで7位。2008年にはPerez Hilton(ウィキ)
*原曲ビデオはこちら。この曲はスウェーデンシングルチャートで16週間10位を記録したほか、映画やテレビでもよく使用される曲となっている。映画ではJessica Simpson(アメリカ)主演の『Employee of the Month』、『Diary of a Wimpy Kid 』、Steve CarellとTina Feyの『Date Night』、Martin Lawrenceの『ロード・トリップ パパは誰にも止められない!(College Road Trip)』、『ビー・ムービー』(ウィキ)、『ダイヤモンド・イン・パラダイス(After the Sunset)』(ウィキ)など。テレビでは『チャック(Chuck)』(ウィキ)、『ボーンズ(Bones)』(ウィキ)、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学(Gray's Anatomy)』(ウィキ)、『アントラージュ★オレたちのハリウッド(Entourage)』(ウィキ)、『プライミーバル(Primeval)』(ウィキ)など。ゲームでも『FIFA 06』、『Forza Motorsport 2』(ウィキ)。
また、Prince(アメリカ、ウィキ)の『Controversy』B面に収録されている「Jack U Off」(Jack off=男性が自慰行為をする、Jack you offはそれをyouに対してするということ)も隠しトラックとして収録されている版がある。プリンス版はこちら。
このUK版にはJack U Offが収録されている。
iTunesで視聴購入する方はこちら。iTunes版はJack U Off収録。
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その後、前述のDarin(Darin Zanyar)のファーストシングル「Money for Nothing」を書いたり、Basement Jaxx(イングランドウィキ)の『Crazy Itch Radio』収録の「Hey U」にfeatされたり、スウェーデンのミュージシャン/プロデューサーChristian Falkにfeatされる形で彼のセカンドアルバム『People Say』内で「Dream On」(Klas Åhlundとも共作となっている)や「C.C.C.」を歌っている。UKではの彼女の人気からBBC Radio 1の「Living Lounge」にも出演したりもしている。
Konichiwa RecordsはインターナショナルライセンスをUniversal Music Group(ウィキ)と結んでいる他、UKではIsland Recordsからのリリースとなっている。
2007年のBriteny Spearsの「Piece of Me」ではRobynはバックコーラスとして参加、Snoop Dogg(アメリカ、ウィキ)の「Sexual Eruption」Fyre Departmentリミックス版にもfeatされている。
2008年にはヨーロッパ限定でMadonna(アメリカ、ウィキ)のSticky & Sweetツアーにサポーティングアクトとして参加している。
2009年、スウェーデングラミー賞2008で最優秀ライブパフォーマンス賞を受賞。受賞コメントではMadonnaに感謝を述べていた。その後、前回の投稿にも記したようにRöyksopp(ノルウェー)の『Junior』では「The Girl and the Robot」を歌い、同曲はノルウェーシングルチャート2位となっている。
また、「Hello Africa」とか「It's My Life」で有名なDr. Alban(スウェーデン、以前紹介したKLF #1 Dance 08では「What is Love」で有名なアメリカのHaddawayと「I Love The 90's」を歌っていた)のステージで彼のヒット曲「No Coke」を歌ったりも。
2010年リリース予定のアルバムにはKlas Åhlundとの共作「Don't Fucking Tell What to Do」、Röyksoppとの「None of Dem」、アメリカのDJ、Diploとの「Dance Hall Queen」、Patrik Berger(まさかチェコのサッカー選手じゃないよね)との「Fembot」、「Dancing on My Own」が含まれる予定。
また、2010年には3つのアルバムを出すともスウェーデンのBonマガジンに語っている。最初のアルバムが春(すでに出ている)、そして夏、秋/冬、とのことだ。後にMP3ブログのStereogumにインタビューされたRobynはこの分割アルバム方式についてこう語っている。
フルアルバムを分割してリリースするのは、人々が音楽を聞く方法と同じだともいえると思う。より曲それぞれに重きが置かれているということ。でも私にとってはこれはEPでもなければアルバムの劣化版なんてことは無い。確かに普通のアルバムほどの長さは無いかもしれないけど、これはアルバムなの。だから私はまたスタジオに戻って、曲がフレッシュなうちにリリースするの、それからまたツアー中にもスタジオに戻ってもっと製作するわ。
『Robyn』から5年が経つし、全部レコーディングし終わるまでリリースを待たせたくなかった、だからできたらすぐにリリースするようにしたの。
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『Body Talk Pt.1』
6月に発売された『Body Talk Pt.1』はスウェーデンアルバムチャートで1位、USダンス/エレクトロニックアルバムで3位、ノルウェー、デンマークのアルバムチャートで4位を記録している。8曲収録(うち「Hang with Me」は『Body Talk Pt.2』にも収録の曲だが、こちらはアコースティック版)。
「Dancing on My Own」
アルバムからのシングル「Dancing on My Own」はスウェーデンで1位、デンマークで2位、UKダンス、USホット・ダンス・クラブで3位、スコットランドで5位を記録。
Robynによればこの曲は「本質的に悲しいUltravox(イングランド、ウィキ)の「Dancing With Tears in My Eyes」のようなゲイディスコアンセムや、Sylvester(アメリカ)、Donna Summer(アメリカ、ウィキ)」にインスパイアされたとのこと。
「Fembot」
このシングルはスウェーデンチャートで3位、ノルウェーチャートで10位を記録している。
この曲に関しては、もうじき30代になろうとしており子を持つことを考えているRobynが「女性であるということ、そして肉体的に子供を持つことが可能である、と言うコンセプト」で遊んでいる曲なのだそうだ。
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7月にはiheatradio上でAlicia Keys(アメリカ、ウィキ)の「Try Sleeping with a Bloken Heart」をカバーしている。7月から8月にかけては『Body Talk』アルバムシリーズをサポートするため、Kelis(ウィキ)とともにAll Heartsツアーを行った。
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『Body Talk Pt.2』
『Body Talk Pt.2』は8月にリリースされた。こちらも8曲収録。
「U Should Know Better」
この曲ではSnoop Doggとデュエットしている。
「Love Kills」
スウェーデンのエレクトリックバンドSavage Skullsと共作。
「Hang with Me」
ミュージックビデオではバンドメンバーたちと共にライブやツアーをする様子が写されている。Robyn曰く「ポップはそれが可能のであれば、誘惑的でスイートであるべき。この曲ではそれができると思ったから妥協無くそうしたの。甘くすっぱいボンボンをメランコリーで包んだ感じよ。Yum。」だそうだ。スウェーデンシングルチャートでは7位を記録している。
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「Body Talk3部作」のパート3について、そして3部作の中で一番よい作品をまとめて作られた『Body Talk』に関しては、『最高にかっこいいRobyn(スウェーデン)「Call Your Girlfriend」』の投稿でお読みください。
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また、最近新聞にRobynのインタビューが載っていたのを読んだという知り合いによれば、Robynは「フィンランドってどんなところか」と聞かれて「ミステリアスで憂鬱な国」と答えていたそうだ。
この投稿は主に6 September 2010 at 03:04版「Robyn」Wikipedia記事を参考にしている。
日本での情報が少ない中、とっても役に立ちました。ありがとうございます!
返信削除コメントいただけてとても励みになります、どうもありがとうございます!
返信削除最近、Robynの楽曲を色々と聴きだしたものとしては非常に参考りになります。
返信削除とくに自分はエレクトロ・ミュージックを強襲したスタイルの彼女の音源しか知らないだけに
初期の楽曲は非常に新鮮に感じます
コメントいただきどうもありがとうございます!アメリカ時代のRobynは『Absolute Young Stars』なんていうコンピレーションアルバム(他の収録アーティストはAQUA、Spice Girls、Me & Myなど)にも入っていました。そう考えると驚きですよね。
返信削除